犬の心不全の治療薬「ベトメディン」の販売数量が1億錠を突破

 製薬会社のベーリンガーインゲルハイムベトメディカジャパン(東京都品川区)は、犬の慢性心不全を治療する製剤「ベトメディン」の販売数量が、2008年の国内発売開始から累計で1億錠を突破したと発表した。


 ベトメディンは、慢性心不全の新しい治療薬として08年1月21日に農林水産省から認可された。心筋の収縮力を高め、血管を拡張するなど慢性心不全に対して有効性を発揮するという。


 心不全の原因で多いのは、「僧帽弁閉鎖不全症」。心臓のポンプ機能が低下することで体に送り出す血液が少なくなり、増やそうとして心臓自体の負担が大きくなってしまう症状だ。犬種や年齢、体格を問わずに進行する。


 ヨーロッパの5カ国、11施設で行った試験で、ベトメディンは僧帽弁閉鎖不全症に伴う犬の心不全の症状を緩和し、生活の質(QOL)を改善することが明らかにされた。


 オーストラリア、カナダ、ヨーロッパの11カ国、施設で実施された大規模な臨床試験では、僧帽弁閉鎖不全症の犬に処方したところ、生存期間が延びたことが報告されている。


 1999年にヨーロッパで発売して以来、世界32カ国で承認され、これまでに4億錠を超える販売実績がある(13年1月現在)。

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sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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