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朝日新聞・朝日新聞デジタル|更新|2016/03/19

「猫は一生の伴侶」大佛次郎 500匹飼った作家の猫グッズ展示 鎌倉文学館

大佛次郎の羽織=鎌倉文学館提供
大佛次郎の羽織=鎌倉文学館提供

 鎌倉文士をはじめ、鎌倉にゆかりのある作家たち約340人の資料を保存・展示する鎌倉文学館。今回初めて、愛用品をメインにした企画展「作家 身のまわり」を開催している。川端康成が使った鎌倉彫の座卓や、夏目漱石が好んだ掛け軸など、趣味嗜好(しこう)にあふれる品々に、文豪たちの親しみ深い一面を垣間見ることができる。

 

「鞍馬天狗」などの時代小説から、ノンフィクションに随筆まで、多彩な文筆活動で知られる大佛は、大変な愛猫家だった。「猫は一生の伴侶」と、常に十数匹の猫と暮らし、飼った猫の数はのべ500匹にも及んだ。猫をモチーフにしたグッズも熱心に収集。ハレの日に着ていた羽織には、裏地に日本画家中村岳陵が描いた白く愛らしい猫が。周囲の人にチラリと見せては楽しんでいたという。

 

林房雄の机上=鎌倉文学館提供 
林房雄の机上=鎌倉文学館提供 

 

「私が釣っているのは、魚ではなく、少年の日の夢なのであろうか?」。林房雄の著書「釣人物語 緑の水平線」(二見書房)のあとがきの一節だ。瀬戸内海を望む港町で生まれ育った林は、子供の頃から釣りと魚を愛し、その思いは生涯色あせることはなかったという。創作の机上にまで、魚の形の筆置きと、赤い魚が描かれた原稿用紙が並ぶ。

 

(渡辺香)

鎌倉文学館
神奈川県鎌倉市長谷1の5の3(電話0467・23・3911)。
4月17日までの午前9時~午後5時(入館は30分前まで)。入館料300円。3月21日を除く月曜日休み。

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