犬の殺処分3年連続でゼロ、川崎市 猫は9匹殺処分

川崎市動物愛護センターの犬=市提供
川崎市動物愛護センターの犬=市提供

 川崎市が2015年度、市動物愛護センターで殺処分した犬はゼロだったことが分かった。13年度から3年連続での達成。市は「センターに登録している約30のボランティア団体が、新たな飼い主を見つける活動などをしてくれたことが大きい」と説明している。

 15年度に飼い主から引き取ったり保護したりした犬は94匹で、前年度より47匹減った。一方、猫は15年度に473匹を保護するなどし、うち9匹を殺処分した。屋外で、不妊・去勢手術をしていない猫が子どもをもうけたり、事故に遭ってけがをし、保護されたりするケースがあるという。

 市は今年度、動物愛護基金を設置。市民らの寄付を積み立て、ボランティアを支援するなどの取り組みに充てる考えだ。今年度は800万円を集めるのが目標で、4月末までに法人や個人から201万円余りが寄せられたという。定期的な譲渡会や猫の不妊・去勢手術費用の助成などもしており、市は「犬猫とも殺処分をゼロにし、人と動物が共生できる社会を目指す」。

 同様のセンターは県、横浜市、横須賀市にもある。県は3年連続で犬の殺処分ゼロ、猫も2年連続でゼロを達成。一方、14年度に犬42匹、猫577匹を殺処分した横浜市は「15年度分は集計中だが、14年度と同程度になりそうだ」。横須賀市は暫定値で犬3匹、猫61匹を殺処分したという。

(河井健)

川崎市動物愛護センターの猫=川崎市提供
川崎市動物愛護センターの猫=川崎市提供
朝日新聞
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