カラフルなインコとおしゃべり いやされる「鳥カフェ」

ルリコンゴウインコの「ハリー」とじゃれ合う芳賀さん(右)=長崎県佐世保市の「ふわふわインコ」
ルリコンゴウインコの「ハリー」とじゃれ合う芳賀さん(右)=長崎県佐世保市の「ふわふわインコ」

 カラフルな色合いのインコたちと触れ合える「鳥カフェ」が、長崎県佐世保市木風町にお目見えした。ペットに癒やされるカフェといえば猫や犬が全国でおなじみだが、こちらは九州ではまだ珍しい大型・中型のインコ専門店。ネットや口コミで遠方からインコを愛(め)でに足を運ぶ客も多い。

 9月10日にオープンした「ふわふわインコ」。市街地近くの烏帽子岳中腹にある一軒家の2階で、佐世保港が一望できる開放的なスペースだ。店内は、全長20~90センチの14種28羽のインコにじかに接することができる、ガラス窓で仕切られたふれあいエリアと、フリードリンクのカフェエリア、テラスエリアに分かれる。


■警戒感ゼロ

 手を消毒してそっとふれあいエリアに入ると、「警戒感ゼロ」の人懐こい鳥たちにすぐに囲まれる。1羽2羽とぱたぱたと肩に乗ってきては、羽繕いのつもりか遊びなのか、服や髪の毛をくちばしでチョンチョンとつつく。怖がらせずにゆっくりなでてあげれば、喜んでくれる甘えん坊も。撮影もOKだ。

 店のオーナー、芳賀千奈美さん(43)は、転勤族だった夫と10年以上前に佐世保に。自宅で飼っていたインコに魅せられ、やがて10羽に増え、どうせなら鳥好きが集うスペースをとカフェを開店。国際取引絡みの希少動物の飼育が問題になっているが、国内で繁殖したヒナのみを入手して愛情を注ぎ、予約販売もしている。

 インコやオウムは長寿で知られるが、店内の鳥はいずれも1歳未満。それぞれに名前があり、自分の名前や「おはよう」を言えるようになったり、ブランコなどのおもちゃで一生懸命遊ぶ姿がほほえましい。


■人気じわり

 爬虫(はちゅう)類なども含めたペットブームが広がる中、一時は鳥インフルエンザの発生で鳥全般が敬遠されたが、インコを中心に数年前から再び買い手が増えてきたという。芳賀さんは「毎日の散歩も必要なく、一人暮らしだと話し相手にもなってくれるからかも」と話す。

 営業時間は平日は午前10時~午後5時、土日祝は午後6時まで。不定休。1時間大人1200円、中学生以下800円。3歳未満無料。15分ごとの延長も。問い合わせは同店(0956・34・3611)。

(具志堅直)

朝日新聞
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