フード会社創業者　「本当に体にいいものを食べさせたい」

　犬猫の自然派フードを販売し、sippoでの広告特集「大切な家族だから、体にいいものを食べさせたい。」でも連載しているブルーバッファロー・ジャパン。その本国であるアメリカのブルーバッファロー社から、去る10月5日、創業家であるビショップ家のビリー氏（President&COO）、クリス氏（VP of Advertising）が来日。創業者自ら、ブルーバッファローの魅力と企業姿勢を語ってくれた。

　全米で大きな支持を得ているペットフードブランド「ブルーバッファロー」の創業のきっかけは、ビショップ家と一頭のエアデール・テリアの子犬との出会い。まだ子供だったビショップ家の長男ビリー氏が連れてきたその子犬は「ブルー」と名付けられた。次男クリス氏も加わって遊び、愛情を注いでいたが、ブルーは癌を患ってしまう。そこから、ビリー氏らは犬や猫の健康を食事から支えようという考えで、ブルーバッファローを創業することになった。（⇒詳しいストーリーは「ブルーバッファローの願いvol.1」を参照）

　取材の中で、ビリー氏は一貫して、「食事こそ生きる根幹であり、病気や症状に対する最も有効な解決策です。これは、人間でも動物でも全く同じことでしょう。」と語った。「医食同源」とはよく言われることだが、なるほど、家族であるペットにも良いものを食べさせたいというのは、全てのペットペアレンツが抱えている想いだろう。

　日本のペット業界においても、いわゆるナチュラルフードと呼ばれる合成酸化防止剤無添加で自然素材が使われた「自然派フード」への関心が高まっている。ビリー氏は、犬・猫の中でも現代病とも言えるような、アトピーなどの皮膚疾患や、特定の食材に対してアレルギーをもつ犬や猫が増えており、自然派フードの需要が高まっているのは自然なことであると答えた。

　「ブルーバッファローは厳選した自然素材を使用するようにしています。抗酸化栄養素やビタミン類を豊富に含む野菜や果物から作ったライフソースビッツと呼ぶ素材や、高品質の生肉を使用しています。そして、アレルゲン物質になる可能性があるコーン、小麦、大豆は不使用。またライフソースビッツは、原材料を加熱することによるタンパク質などの栄養価の損失を防ぐため、特殊な「コールドプロセス」製法を用いています。」

　徹底的な品質管理、その一切の妥協を許さない企業姿勢は、やはり、創業のきっかけが大きく関わっている。
　「自分自身、ペットペアレンツとして、愛犬ブルーが癌を患ってしまったことが大きいです。自分が食べられないようなものを、どうして家族である犬・猫にあげることができるでしょうか？　犬や猫はしゃべることができない。だからこそ、ペットペアレンツの声を何よりも大切にしています。製品開発をする際も、そのベースになるのは、ペットペアレンツからの要望や意見なのです。簡単なことではありません。その声に応えられるように、私たちは試行錯誤しながら日々研究を重ねているのです。」

　今年の12月からは日本でも、食事療法食も動物病院で発売するようになるブルーバッファローだが、現在日本で発売しているペットフードについても、獣医師らと共に規格を考え、開発しているとのこと。今まで市場になかった、「自然派療法食」が上市されることは、ペットペアレンツにとっても大きなニュースである。将来的に日本のペットペアレンツの声を参考にしたペットフードが生まれる可能性があるか聞いたところ、笑顔で「もちろん」と同意してくれた。

　短い時間ではあったが来日の合間を縫って取材に応じてくれたビリー氏とクリス氏。愛犬ブルーとの思い出を大事にして、「大切な家族だから、本当に体にいいものを食べさせたい」という思いを常に抱き、ブルーバッファローが自然派フードを開発していることを改めて知ることができた。
　「自然派フードの重要性と必要性を通して、家族であるペットとの関わりやその周辺の商品や環境について、考えるきっかけを持ってほしい。」と語ったビリー氏とクリス氏。その優しく強いまなざしは、企業と経営者であるとともに、私たちとかわらない一人のペットペアレンツであった。