保護された赤ちゃん猫 ヒヨコと一緒に遊ぶ 究極のいやし写真集

光文社 1,000円+税
光文社 1,000円+税

 ふわふわの子猫とひよこが仲良く遊ぶ“究極のいやし”写真集「こねことひよこ」(光文社)が発売された。「ひよこは食べられてしまわないの?」と思わず心配になるが、写真集を開くと、無邪気な子猫とひよこがたわむれる、やさしい時間が漂っている。

(末尾にフォトギャラリーがあります)

 この本を編集したのは、出版・デザイン・プロデュースなどを手がけるクリエイティブチーム「SUPER MIX」だ。主に芸能、エンタメの書籍を制作しているが、動物に関する制作物も多く、私生活でペットと暮らしているメンバーは、保護犬や保護猫を飼っている。

 そんな背景もあって、本に登場する4匹の子猫はすべて、生後3日で動物保護センターに収容された保護猫たち。SUPER MIXの一員で、同センターでボランティア活動もしている佐藤美樹さんが、母猫代わりになって育てた。まだへその緒がついた子猫たちを預かり、2時間おきの授乳、排泄の世話はもちろん、夜通し温めたり、夜中に病院に駆け込んだりすることもあった。安心できたのは、ヨチヨチ歩けるようになって、きょうだいで遊ぶ様子を見てからだという。

 写真集の撮影日は、子猫の状態を一番に考えて、何度も変更した。撮影時の子猫たちは生後2カ月。離乳も済んでいた。

 撮影の様子について、編集を担当した成澤景子さんと佐藤さんによると、子猫は、ひよこが何かも分からない様子で、攻撃するようなことはなかった。互いに興味を持ってあいさつしたり、一緒に眠ったり、良い雰囲気で撮影が進んだという。だが一方、スタッフたちは片時も目を離さず見守っていたため、撮影終了後には全員が疲れ切って、無口になったのだとか。

 成澤さんは「何かとストレスが多い世の中。悩んだり疲れたりした時にパラパラっと見ていただけると、ふわっといやされると思います」。佐藤さんから保護猫の状況を聞いていることもあり、1匹でも多くの動物が幸せになることがチーム全体の願いだという。

 撮影から5カ月。猫たちは新しい家族のもとで幸せに暮らしている。一方のひよこたちは、立派なニワトリに成長して、卵を産んでいるという。

「こねことひよこ」
体裁:A5判変形
発行:光文社
著者:SPMX(スーパーミックス)、黒木康隆
価格:1,000円+税

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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