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朝日新聞・朝日新聞デジタル|更新|2016/12/10

犬・猫支援へ、ボランティア犬「もか吉」らのグッズ販売 収益の一部、薬や診察代に

チャリティーグッズの販売を始めた「チームもか」の吉増さんと、りりしい表情を見せるもか吉(右)とかふぇ=和歌山市内原
チャリティーグッズの販売を始めた「チームもか」の吉増さんと、りりしい表情を見せるもか吉(右)とかふぇ=和歌山市内原

 和歌山市のボランティア犬「もか吉(きち)」(オス、5歳)らの愛らしい写真があふれた来年のチャリティースケジュール帳とカレンダーが完成した。2匹を育てる吉増江梨子さん(36)らで作る「チームもか」が製作。これらのグッズの販売収益の一部を市の保健所に保護されている犬や猫の支援のために使う試みだ。

 もか吉は元々、野良犬の群れで生まれたが、ある日、母犬が1週間ほど帰ってこなくなり、和歌山市加太付近の街中の側溝で弱っていたところを2011年6月、吉増さんに保護された。当時は貧血や対人恐怖症だったが、吉増さんらの介抱で徐々に回復。今では、地元の和歌山市福島地区で散歩中に小学生の登下校を見守るなど「防犯パトロール犬」として活動するほか、高齢者福祉施設でのセラピーや小学校の動物愛護教室などでも活躍している。

チャリティーグッズを前に真剣な表情を見せるもか吉(右)とかふぇと笑顔の吉増さん=和歌山市内原
チャリティーグッズを前に真剣な表情を見せるもか吉(右)とかふぇと笑顔の吉増さん=和歌山市内原

 もか吉とともに登場しているのは、今回の企画のきっかけにもなった「かふぇ」(オス、1歳)。もか吉と同じ野良犬の群れで生まれた。もか吉のおいに当たるとみられ、保健所に保護された3月の譲渡会では怖がりな性格からか、かふぇだけ飼い主が見つからなかった。4月からいったんは吉増さんのもとで生活していたが、その後も飼い主が見つからず、7月に吉増さんが正式に譲渡を引き受けた。今では極度な怖がりも改善されつつあり、グッズには笑顔の2匹の写真が並ぶ。チームもかでデザインや企画などを担当する山崎敏宏さん(57)、香織さん(47)夫婦は「かふぇが来てから、もか吉の表情も明るくなった。今を楽しんで生きている姿を見てほしい」と口をそろえる。

 保健所で保護された犬や猫の中には、必要な治療などが済んでおらず譲渡が難しいものもいる。今回のグッズ販売の収益の一部を必要な薬に替えたり、獣医師への診察代にしたりすることで健康な状態で里親に迎えられるよう支援する。「早めに適切な支援をすることが譲渡率の向上、ひいてはかふぇのように幸せな譲渡犬が増えることにつながる」と吉増さん。

完成したカレンダーとスケジュール帳
完成したカレンダーとスケジュール帳

 グッズにはもか吉とかふぇの四季折々の姿を写した写真を計約120点掲載。スケジュール帳には飼育アドバイスや駆虫薬のチェック欄などもある。スケジュール帳はA5判36ページで1500円、カレンダーはA3判4枚セットで1千円(いずれも税込み、送料別)。購入や問い合わせはホームページ(http://moca-cafe.info)から。集まった収益の使い道などはブログ(http://ameblo.jp/moca-eri0420)で報告する。

 13日午後1時からはJR紀勢線紀三井寺駅近くのベーカリー「庭のパン屋さん」でもか吉とかふぇが参加する直売会がある。もか吉がモデルの「もかパン」と、犬も食べられる「肉球パン」がセットで200円で70セット販売される。

(真田嶺)

13日にあるイベントのポスター=「チームもか」提供
13日にあるイベントのポスター=「チームもか」提供