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朝日新聞・朝日新聞デジタル|更新|2017/01/08

愛されオブジェ、招き猫のルーツを探る(下)「五輪で世界に発信を!」縁結びの絵馬が人気の今戸神社

今戸神社宮司夫人 市野惠子さん
今戸神社宮司夫人 市野惠子さん
■猫が取り持つ縁、大切に 今戸神社宮司夫人・市野惠子さん(66)

 招き猫は日本のお宝。今、外国人にも大人気なんです。だからこそもっと生かさないと、もったいない。2020年の東京五輪で招き猫が開会式に登場し、世界に発信されることが私の夢です。

 今戸焼の地元で、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)の夫妻神を祀(まつ)ることから、35年ほど前に縁結びのペアの招き猫をオリジナルでデザインし、絵馬も作りました。それが多くの人に愛され、ここ十数年来、全国や海外からの参拝者が途絶えることがありません。猫に癒やされ、さらに人を呼ぶ、お金を呼ぶ、幸運につながる気持ちになるのでしょうね。拝殿にもペアの招き猫を置いていますが、お参りしたみなさんが笑顔になる。

 もちろん悩みを抱えて来られる方も多い。東日本大震災の被災地から、「原発事故で家の招き猫を取りに行けないので」、と来られた方もいらっしゃいました。

今戸神社では縁結びの招き猫絵馬が人気=東京都台東区今戸1丁目
今戸神社では縁結びの招き猫絵馬が人気=東京都台東区今戸1丁目

 招き猫をデザインしたピンクの御朱印帳や、ラッキィ池田さんに振り付けしてもらった招き猫の歌をつくるなど様々な取り組みをしてきました。日本の宝として活用するためには、関係のある国内の地域、人が協力する手もあるのではないでしょうか。猫が取り持つ人のご縁を大切にしたいと思っています。

 メイド・イン・ジャパンの置物をもっと世界に売れば雇用を生み、町の活性化にも。招き猫の力をお借りして、好景気を呼び込みたいですね。