「殺処分ゼロに力入れます」 動物管理センターの名称変更へ

熊本県動物管理センターを視察し、猫を抱く蒲島郁夫知事(左)=熊本市東区戸島町
熊本県動物管理センターを視察し、猫を抱く蒲島郁夫知事(左)=熊本市東区戸島町

 犬や猫の殺処分業務を担ってきた熊本県動物管理センターが、4月から「熊本県動物愛護センター」に名称を変更し、動物愛護と殺処分ゼロに力を入れていく。蒲島郁夫知事が20日、センターを視察し、動物愛護団体と意見交換して発表した。


 熊本県は4月から、獣医師会や動物愛護団体、学識経験者などで構成する「県動物愛護センター運営協議会」を設置し、センターの運営にこれらの団体の意見を反映させる。同じく殺処分ゼロを目指している熊本市動物愛護センターからも運営方法を学ぶという。また、新たな動物舎を設置するなど環境整備も進めていく。


 県は昨年4月の熊本地震の後、飼い主のいるペットを誤って処分しないよう、同年10月末まで殺処分を停止。譲渡会を開くなどして殺処分ゼロを目指してきた。だが、センターの収容スペースが限界となり、動物の世話をする動物愛護団体などから「職員や設備など環境が整っていない」との声があがっていた。


 この日の意見交換会では、「動物がストレスを抱えている」「人員が不足している」「今が変わるチャンスなので期待している」といった意見があがった。


(大森浩志郎)

朝日新聞
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