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ぐっちーさんの猫に小判

ぐっちーさん・sippo|更新|2015/08/07

第5回 猫が招く人の健康 「一石二猫」の国家プロジェクトを!


 実は猫は、人間の役にたつにゃ、というお話を続けましょう。

 これはアメリカではかなりポピュラーな研究なのですが、こんな(http://spotlight-media.jp/article/106222831355002096)まとめ記事もあります。

 これらはどれも大真面目な研究でありまして、しかも何度も追試調査が実行されており、極めて信頼のできるデータになっているのです。

 猫を飼う、または触ることによる効果として科学的に証明されている主なものを掲げると――。

1)血圧が安定する
2)心臓麻痺後の生存率が3倍上がる
3)心臓発作になる確率は3分の1に減る
4)脳卒中を含む血管系疾病が40%減る
5)猫のごろごろ音で免疫力があがる。また、骨折の治りが早くなる

 とまあ、これだけあります(ここには出ていませんが、末期がんの患者の生存期間が長くなるというデータも存在します)。

 これ、経済問題として捉えてみると、猫による莫大な社会費用の削減を意味するわけです。医療費の高騰、高齢化による医療費の増加などが社会問題となっていますが、猫によってリスクが3分の1やらなんやらに減る、と言うのであればどれだけの医療費削減効果があるのでしょう。大体、そもそもそんな効果のある薬すら存在しないのですから、これは大変なことではありませんか。

 血管系の疾患は救急車の出動など様々な社会コストを増やしますので、こういう病気を減らす効果があるなら、これはまさに「一石二猫」と言えます。

 アメリカでは既に、老人ホームなどで「猫セラピー」を取り入れているところが多数あり、そうした施設でのデータでも、同様のことが大規模に証明されつつあります。

 また、この記事にはありませんが、孤児の教育上、猫が非常に役に立つというデータもあります。どうしても犯罪率が高くなりがちな、家庭的に不幸な子どものセラピーとしても、猫は十分役に立ちそうです。

 かくいう私も、非常にイライラして帰ってきても、猫をなでているとなんだかどうでもよくなってくる瞬間があります。その意味では、日ごろから猫セラピーで精神的な安定を得ている筆頭のような人間かもしれません。

 そして、注目すべきはやはり「老人と猫」でしょう。

 孤独なご老人の精神安定剤となり、医療費や社会コストの削減につながるとなれば、これを国家プロジェクトとして立ち上げる価値は十分にありますぞ。老人一人に猫一匹。これで捨て猫対策は完璧でありましょう……などという大風呂敷はさておき、老人ホームについては既に猫セラピーを取り入れられている施設が日本にも出てきており、これと捨て猫問題を掛け合わせればいいのです。ご老人にとっても社会貢献しているという気持ちにもなりますし、ご長寿も得られるということでここもまさに「一石二猫」。

 猫、お金を産みだすんですよ。

 そういえば「招き猫」っていますけど、招き犬はいないですよね。なぜだかご存じですか?

 犬は番犬ですから、知らない人が来るとわんわん吠えて追い出してしまいますので、人を招く力はありません。猫は丸く、ふんわりとしていてすやすやと寝ている。誰でも触りたくなって寄ってくる……。ほら、招き猫でしょ? ということで猫、人間に健康と幸福、さらには富をもたらすありがたい動物なんですよ!

 ということで、お後がよろしいようなのでまた!


ぐっちーさん

ぐっちーさん(ぐっちーさん)

1960年生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。ブログは(http://guccipost.jp/)。著書に『ぐっちーさん 日本経済ここだけの話』など。


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