私が犬を飼うなら……「譲渡」をシミュレーションしてみました

犬を飼おうと思ったら……。「譲渡」という方法があります
犬を飼おうと思ったら……。「譲渡」という方法があります

 私の研究テーマの一つに、「保護動物の譲渡を普及させるにはどうしたらいいか」があります。環境省が毎年公表しているデータからも明らかですが、返還・譲渡率は増加しています。私がペットに関する研究を始めてから10年ほどたちますが、そのころと比べると、格段にその言葉の認知度が上がっていると感じます(ちなみに東京都は11月を「動物譲渡促進月間」としています)。しかしながら、日本で犬を飼おう、となった時の入手方法として譲渡はまだ一般的とは言えません。

「普及させるにはどうしたらいいか」を考えるために、“私が東京で犬を飼うなら”と、飼う側の立場でシミュレーションしたいと思います。

 まず、検索エンジンで「東京都動物愛護センター」と入力しました。そうすると、東京都動物愛護相談センター(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/douso/index.html)が表示されます。それから「犬・猫等の譲渡事業」のページに進みます。東京都動物愛護相談センターに収容された犬の譲渡を受けるためには、まず、センター主催の譲渡事前講習会を受ける必要があります。世田谷区にある本所では第2木曜日、日野市にある多摩支所では第1、3火曜日に2時間の講習会が行われています。

 €ここから先は、想定で話を進めます。講習会に参加するために予約をし、2時間の講習会を受け、無事、譲渡対象者として登録されました。次は譲渡会への参加です。本所では月に1回、多摩支所では月に2回、犬の譲渡会を開催しています。これに参加するためにも事前申し込みが必要です。申し込みをします。譲渡会の持ち物を確認すると、住所と本人確認ができるもの以外に、「首輪、リード、ケージ、キャリーバッグ等」と書いてあります。ということは譲渡会に参加したその日に連れて帰ることができるということでしょうか。譲渡会に参加する前に、いつでも飼えるようにある程度準備をしておく必要がありそうですね。

 なお、東京都動物愛護相談センターでは、団体への譲渡も行っています。譲渡対象団体登録名簿を確認すると、56団体あります(平成28年10月現在)。センターから譲渡を受けようと思っていましたが、センターに保護された犬と考えると、譲渡対象団体からの譲渡も候補に入りそうです。ということは、東京都動物愛護相談センターでの譲渡会以外に、今回は犬を飼うことを想定しているので猫および小動物の9団体を除いた47団体も候補になります。

 €ここまで順調に進みましたが問題が……。私にとって最適な犬はどこにいるのでしょうか???(ここでいう最適とは、いわゆる“飼い主と犬のマッチング”という意味で使っています。)長くなってしまいましたので、この続きは次回にします。ついに犬を飼うことになるのか、お楽しみに(妄想の世界のお話です)。

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