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Cinderella Stories

sippo・Powered by メリアル・ジャパン・sippo|更新|2015/05/20

老犬メルとの新生活 絆を育んでいきたい

case.1 西さんちのメルちゃん (雑種/12歳/メス)

 保護された犬の数だけ物語がある──。
「保護犬シンデレラ・ストーリーズ」では、そうした保護犬たちを取り上げ、ご紹介する。
 今回は、被災により保護犬となった老犬・メルの新しい飼い主、西智恵美さん(東京都在住)に話を伺った。

 

保護犬・メルは、愛情を必要としていた


 去年の9月、西さんの愛犬が急逝した。15歳という年齢ではあったが、突然のことだった。落ち込んでいる西さんに、保護犬譲渡に取り組むしっぽネットのスタッフからメルの話がきた。
「ドッグライフカウンセラーの資格をとったのが縁でしっぽネットのシェルターに伺う機会がありました。ですから、前の子がいる時から、保護犬・メルの存在は知ってはいました。メルは仙台出身で、大震災の被災犬でもあるんです。もともとの飼い主さんがどうしても飼えなくなり手放されたようですね。その後、一度は引き取られたんですが、また手放され、しっぽネットのシェルターで暮らしていました。メルは問題を抱えています。避難中に何かがあったらしく、目の前に手が伸びると怖くて嚙んでしまいます。何があったのか、もう誰にもわかりません」
 ケージの中で過ごすメルが気になっていた西さん。シェルターのスタッフの努力で、散歩は出来るようになったが、それ以上のケアは、一般家庭で暮らしながらでないと難しいだろうということだった。

 

亡くなった犬の導きかも……

暖かい日差しの中でまどろみ中
暖かい日差しの中でまどろみ中
大好きなおもちゃをかじかじ!
大好きなおもちゃをかじかじ!

 今年1月5日、保護犬・メルは西さんのもとへやってきた。
「(譲り受けるのは)もちろん迷いました。引き取らなければよかった、となるのだけは避けたかったですから」
 でも、西さんは決心する。
「メルはもう12歳。私にもう一度、老犬のお世話をするチャンスを与えてくれたのだと考えたんです。実はスタッフの方が、メルを家まで連れてきてくれたんですが、奥まった我が家までの道のりを、メルは案内するようにして歩いたそうです。こんなこと言ったらヘンに思われるかもしれないけれど……前の子が導いてくれたようで本当に感動しました。暮らし始めてみると老犬のペースもしっくりきましたね。メルは賢く、12歳でも十分しつけはできますよ」

 顔の前に手を出すことだけがダメだというが、あとはバッチリ。新しい環境にもすぐに慣れた。

 

飼い主の義務が保護犬支援活動に繋がっていた

日に2回の散歩がだいすき!
日に2回の散歩がだいすき!

 メルを預かっていた“しっぽネット”の運営は、「フロントライン・セーブペットプロジェクト」から支援を受けている(詳細は下記)。このプロジェクトでは、動物用医薬品“フロントライン”の売り上げの一部が保護犬支援活動に充てられていることを説明したところ……。
「フロントラインって、ノミ・マダニの駆除剤ですよね。前の子のときも、病院で処方してもらっていました。そんな風に役立てられていたとは知らなかった。巡りめぐって私とメルにも繋(つな)がっているかと思うと不思議ですね」と語った。これからお世話になる病院で、メルにもフロントラインを使う予定だという。
 メルとの暮らしは始まったばかり。今後の夢は?
「夢なんていうほどのものは……、ただ信頼関係を築いてふつうに暮らしたい。まずは頭に触れさせてほしいけれど(笑)、それも焦らなくていいかな」
 そう語る西さんの足元でメルはゆったりと寛(くつろ)いでいる。もうずっと前から一緒にいたように。

 

(朝日新聞 タブロイド「sippo」 No.18(2013年3月)掲載)

 


 

保護犬を新しい家族に、迎えませんか

譲渡サポートシステム「しっぽネット」の仕組み

NPO法人ワンワンパーティクラブのしっぽネットでは、保護犬の譲渡を行っています。運営費用は、補助助成金、企業協賛金、寄付金で成り立っています。飼い主となる方の費用負担はありません。


保護犬を引き取りたい方はしっぽネット連絡先へ

NPO法人ワンワンパーティクラブ
電話:080-7051-8243(10時~18時)
メール:sippotkow@wanwan.org (朝日新聞『sippo』を見たとお伝えください。)
HP:NPO法人ワンワンパーティクラブ(別窓で開きます)


 

知っていますか?ノミ・マダニ駆除薬「フロントライン®」のSAVE PET PROJECT(セーブペットプロジェクト)

病院でのノミ予防・マダニ対策が保護犬・保護猫たちの幸せにつながります。


 1年で約16万頭。飼い主に捨てられ、殺処分されるイヌやネコの数です。「セーブペットプロジェクト」は、動物病院で処方されるノミ・マダニ駆除薬「フロントライン」の売り上げの一部を、飼い主のいない動物たちを救うために役立てる動物愛護プロジェクトです。あなたのペットへの愛情が、行き場をなくした動物たちの幸せへとつながります。


 セーブペットプロジェクトでは、NPO法人ワンワンパーティクラブを通じ、これまで400頭もの被災犬の保護活動を支援してきました。現在は、被災ペット以外の保護犬たちの支援活動にも着手しています。セーブペットプロジェクトについてはこちらから

 


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