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Shi-Ba・Shi-Ba|更新|2016/07/03

犬の記憶力 最新 調査報告⑥ 読者犬の記憶を探れ! リアルな犬の記憶情報

人と同じように覚えて思い出しているの?

犬ってどれくらい記憶力があるの?過去を思い出すことはあるの? 音も記憶できるの? など、犬の記憶については謎が多い。動物や犬の記憶に関する画期的な実験を成功させてきた、京都大学心理学研究室の藤田和生教授に、犬の記憶について伺ってみよう。
監修:藤田和生教授



 実生活の中で経験した愛犬の記憶に関する出来事を、読者さんに伺ってみた。みなさん、エピソードにこと欠かないようだ。


特に小さい頃の記憶をよーく覚えている

 読者さんからいただいたアンケートでよく見られた内容は、よい記憶、怖かった記憶はその後の犬生に影響を与えるということ。特に幼い頃の記憶の影響力は大きい。中田リリーのケースを例に挙げ紹介しよう。

「小さい時に自宅でかまってもらったり、何度か会ったことがある人は家族と思っているようです。久しぶりに会っても、耳をペッチャンコにして、とても喜びます」

 面白いのは、生後3ヶ月から6ヶ月に経験したことをよく覚えているという回答がけっこうあったこと。その中には怖かった思い出も含まれる。

「3ヶ月か4ヶ月の頃、犬にすごく吠えられたんです。それから、犬同士とはあまり仲良くなれません」

 恐らく、その時期の記憶は、特にその後の犬生に影響を与えるのだろう。


まとめ

家族との美しい思い出は犬の暮らしを豊かにする?

 アンケートを読んでいると、飼い主も愛犬に好ましい行動を記憶させるために、いろいろ工夫をしているよう。「トイレを成功した時は、かなりほめます。声を高めに出して、大げさに撫でてオヤツをあげるんです。こちらも嬉しいんだよということが伝わるように、過剰な反応をすると、よく覚えてくれますよ」と語るのは、上でも登場した稲葉さん。人間の場合も、インパクトの強い出来事のほうが覚えやすいから、犬もそうなのかも。推測ではあるが。また、中本家でも、記憶を定着させるために努力していることが。

「来客の度に吠えてしまうので、せめて私の両親は、いい人だと記憶してもらいたいと思い、会うたびに両親からオヤツをあげてもらいました」

 今では両親が遊びにくると、喜ぶようになったのだという。上手く記憶を重ねてあげると、人への印象を変えることもできるということだろう。

 なるほど。記憶の世界は、かなり深い。特に目からうろこだったのは、過去の記憶を犬は引っ張り出すことができ、もしかしたら思い出に浸っているかもしれないということ。もしそうなのであれば、楽しい記憶は犬生を確実に豊かにする! 旅行に行くとか、あるいは一緒に散歩に出かける、などでもいい。そこで記憶したものは一過性のものではなく、折に触れて思い出し、幸せな気分に浸っているかもしれないのだから。楽しい思い出をたくさん作ってあげたいものだ。


監修:藤田和生教授

京都大学文学部心理学研究室教授。多様な動物の認知、知性、感情の働きを分析し、相互に比較することを通して、心の進化を明らかにすることを目指している。主な著書に『誤解だらけのイヌの気持ち』など。

★実験参加犬募集★

 藤田教授はCAMP-WANというプロジェクトを主宰している。人と犬の関係をさらに深いものにするために、犬の行動や知性について調査している。CAMPWANでは調査に協力してくれる日本犬を募集している。

https://sites.google.com/site/kyotocampwan2/home

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Shi-Ba

Shi-Ba(シーバ)

柴犬をメインとした日本犬専門マガジン(柴犬・秋田・紀州・北海道・四国・甲斐犬)。既存の「日本犬=番犬」という硬直したイメージにとらわれることなく、今の時代に合った新しいカタチの飼い方やライフスタイルを、数多くの実例取材をもとにしたオモシロ企画で提案。また日本の民族文化や伝統工芸などを柴犬が紹介していくコーナーなど、そのイケイケの編集方針が生み出す独特な世界は、「ペット雑誌」という言葉だけではもはやくくりきれない?
公式Facebook:http://www.facebook.com/ShiBa2929


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