犬で人が育つ 人社会で受け入れられることの大切さ

犬たちを「家族」として認識している我が息子
犬たちを「家族」として認識している我が息子

 愛犬は家族の一員です!と胸を張って言えますか? 家族の一員であるなら、愛情持って、人社会に受け入れられるように育て、暮らすことは必須。「しつけ」とは社会の中で皆に受け入れてもらうための教えでもあるのです。排泄、吠え、人との接し方など、子犬の頃から教えてあげることが大切です。

 犬はIQや認知能力から判断すると2~3才の同じくらいと言われていますので、人間の子どもが保育園に行って他の子どもと遊んで学ぶように、同じ月齢の犬や成犬、人との交流を学び、体験することは犬にとっても大事です。最近では子犬の幼稚園など、社会馴致やトレーニングをしてくれるサービスも増えています。

 犬の祖先が2万7千年前(※)に人間と暮らすことを選択したときから、犬は人と共に生きる動物になったのです。だからこそ、犬は家族として受け入れ、愛情を持って人社会に受け入れられるように育てなければならないのです。もちろん人も、犬の生態や行動をよく学び、受け入れられる必要があります。

 大事な家族だからこそ、飼い主、一人ひとりがみんなに愛される犬に育てて、社会に受け入れられる環境を作り上げていきたいですね。

※出典 Skoglund et.al 2015


鹿野都(かのみやこ)
博士(学術)、麻布大学共同研究員、動物介在教育マスター・エデュケーター。相模原市を中心に犬のしつけ方指導をしているスタディ・ドッグ・スクールのスタッフとして、子どもたちを対象とした犬を介在させた教育活動を実施する「犬と一緒に教育支援プロジェクト」を進め、教育支援犬の育成のため飼い主指導を行い、小学校での犬と一緒の授業(動物介在教育)を展開している。

http://www.study-dog-school.com

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