愛犬も客席で北海道ツアー・チャーター便 全日空執行役員に聞く

全日本空輸執行役員の菅谷とも子さん
全日本空輸執行役員の菅谷とも子さん

――犬と客席で一緒に過ごせるチャーター便を飛ばしましたね。

 成田空港と釧路空港の往復便と宿をセットにしたツアーとして、5月20日から2泊3日の日程で実施しました。募集開始から2日で完売し、87人44匹に参加していただきました。

 もともとペットを預け入れ手荷物として、空調が管理された貨物室に載せるサービスがあります。そのサービスを利用するお客様から「貨物室ではなく、一緒に乗れたらいいのに」という声を多数いただいていました。社員からも、それをかなえたいという強い思いがあり、実現に至りました。

――社会的なニーズをどう見ていますか。

 15歳未満の子どもの人口より犬猫の飼育頭数の方が多い社会になっていますから、確実に需要があるだろうという判断はありました。実際、「犬がいるために飛行機を利用する旅行は控えている」という声も多数あり、そのニーズを取り込めると考えました。

 一方、事前調査で「仮に一緒に客席に乗れたとしても、周囲への迷惑を考えると利用できない」という人がいることもわかっていました。そのためチャーター便として運航し、ツアーで利用する宿も貸し切りとしました。飼い主の方にのびのびと、犬との共生を楽しんでほしいと思ったからです。

――注意した点は。

 犬の健康を考えて獣医師と動物看護師を同乗させました。客室乗務員も犬好きのほうがいいだろうと公募しました。4人の枠に40人の応募があり、驚きました。

 また安全面と衛生面の観点から、機内では犬をケージから出さないようにしてもらい、その下にビニールを敷きました。

――今後の取り組みは。

「初めて犬と一緒に旅行ができて楽しかった」「次は別の方面で期待しています」などと好評をいただきました。犬は飼い主と一緒に出かけることに喜びを感じる動物ですから、犬たちのためにも、こうした機会を創出する意義は大きいと考えています。取り組みを続けていきたいと思っています。

すがや・ともこ
1961年生まれ。都立一橋高卒。80年、全日本空輸(ANA)入社。2015年、執行役員に就任。16年からANAセールス副社長を兼任している。13歳のトイプードルを飼う愛犬家。
朝日新聞
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