ぽっちゃり猫にダイエット 悲しげな表情をする猫

右がぽっちゃりガールモモ。同い年ながら、貫禄に差があります。
右がぽっちゃりガールモモ。同い年ながら、貫禄に差があります。


「ダイエットするぞ!」と堅く心に誓っても、なかなか始めることができないのが人のさがというものです。一方、猫の場合は、自らの意思で「ダイエットするぞ!」と奮起することはありません。


 当然、健康管理の責任は飼い主にありますが、獣医さんに「太りすぎですね」と言われて初めて、自分の愛猫が平均体重を軽く超えていたことに気づく人も多いかもしれません。


 我が家のサバトラ猫・モモも残念ながら「太り気味の猫」の仲間入りを果たしています。


 太めの猫というものはとてもカワイイものです。たっぷりしたお腹、プリプリの大きなお尻、福々しい丸い顔を見ているだけで、幸せな気持ちになります。


 しかし、健康のためには、ぽっちゃりを放置するわけにもいきません。


 モモは皮膚病の様子を見てもらうため、1~2カ月に1度通院していて、毎回体重を計っています。獣医さんに「ダイエットしないとダメ!」と言われたわけではありませんが、「これ以上増えない方がいいですね」とは言われています。


 猫の理想的な体重は1歳の時の体重なのだそうです。ということは、1歳から体重が変わらない=理想ということです。しかしモモは、1歳の頃より確実に、着実に体重を増やしています。


 それが大人の貫禄だと思っていた無知な自分を猛省しています……。先日測ったら4.9キロ。猫の平均体重を超えているので、減量が必要です。


 一方、我が家のサビ柄猫のあんずは、ずっとスリムを保っています。全体的に小さく、5歳のいまも幼猫のようです。

食事は毎日の楽しみ。
食事は毎日の楽しみ。

 体重の増減を左右するのは食事。2匹とも同じフードを食べていますが、太るかどうかの違いは思い当たるふしがあります。


 あんずは、フードの好みがはっきりしていて、気に入らない場合は一切食べないというこだわりの強さ。量より質で、ゆっくり食べ、決して食べ過ぎることはありません。食べるのが下手で、ポロポロこぼしながら食べています。


 一方、モモは何でも食べます。グルメな部分が一切ないので、経済的にはとてもありがたいところもあります。一切無駄のない食べ方で早食いなので、あんずが食べ残した分もささっと食べてしまうこともありました。(これがダメだった……)


 少しずつ食べる量を減らす必要があるので、まず2匹の食事は最後まで必ず見守り、あんずの食べ残しは、すぐに片付けるようにしました。(最初からやれよ、って感じですね。すみません)


 するとモモは、あんずが食べている最中でも、あんず用のお皿に顔を突っ込んで食べようとするようになりました。本来、モモは気が弱いので、あんずのものを横取りするようなことはありません。しかし、食べ物がからむと性格が変わってしまうのでしょうか……。


 そんなときは、無理やりモモをお皿から遠ざけるしかありません。すると、モモはすんなり身を引き、離れたところから悲しげにあんずを見守り、食べ残すのを待っています。


 そんな悲しげな顔をされても……。適量をあげているんだけど……。こちらが意地悪をしているような気持ちになってしまいます。


 モモは食べるのが早いだけなのに、あんずのほうがたくさん食べさせてもらっていると思っている可能性もあります。自分への愛情が少ないんじゃないか、そう思っているかも……。それでは、不憫すぎる……。なんとか、モモにストレスなく食べてもらう方法はないだろうかと考えました。


 次回に続きます。


(ヤスダユキ)

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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猫アレルギーですけど
普通の家で飼われている猫「あんず」と「モモ」。飼い主の主婦が、2匹との生活や発見をユニークな視点で切り取る人気連載です。
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