サビ柄猫は不人気なの? でも、愛嬌はピカイチです

ツチノコのようなサビ猫さん
ツチノコのようなサビ猫さん

 猫好きの方なら、自分の好きな猫の柄というものがあると思います。


(末尾に写真特集があります)


 ちなみに、私は三毛と白黒(特にハチワレ)が好きでした。


 全体的に白っぽい猫が好みで、隣の家のハチワレ猫が窓から顔を出していると、「きゃわぃぃぃ~」と、歓喜の声をあげたものでした。


 しかし、それも「好きでした」と過去の話になりました。というのも先日、数年ぶりにちらっと猫カフェに行く機会があったのですが、知らず知らずのうちにサビ柄猫を探している自分がいたのです。


 自宅に帰れば、毎日サビ柄猫に会えるというのに、色々な種類の猫がワンサカいる猫カフェで、同じようなサビ柄猫を追ってしまうなんて、自分でも驚きました。


 さらに、インスタグラムで猫写真を見るときに、#サビ柄 #さびねこ #サビスタグラム…なるハッシュタグでサビ柄猫を検索する始末です。


 我が家のサビ柄猫・あんずとの柄の違いを楽しんだり、よそのお宅のサビ柄猫ちゃんの生活ぶりを見ると幸せを感じます。


 これはもう、サビ柄猫が大好きじゃん私!


 三毛猫や白黒猫は今でも好きですが、どんな柄の猫もそれはそれでかわいい! と猫を飼ってみてから思うようになったのかもしれません。


 およそ5年半ほど前、我が家には、ひょんなことから、もともと私の好みの柄とは違うサビ柄とキジトラ柄の2匹の猫がやってきました。


 キジトラは猫の柄として非常にポピュラーで人気もありますが、サビ柄の猫は、正直言って不人気だと思います。


 NPO団体が運営する猫の譲渡会に行ったとき、サビ柄の猫は不人気だったし、私もサビ柄に注目したことはありませんでした。


「この子、どうですか? 優しくて人なつっこいですよ」


 と、譲渡会でボランティアの方に勧められたことがきっかけで、我が家にサビ柄猫のあんずがやってきました。あんずは夫に抱っこされると、初対面にも関わらずゴロゴロ甘えていたことで、すっかり夫をとりこにしたのでした。


 サビ柄猫は遺伝子の関係で、ほとんどがメスなんだとか。


 三毛猫がメスばかりというのは有名な話なのに、サビ柄のことはあまり知られていないというのは、やはりサビ柄が不人気だからのような気がしてなりません。


 サビ柄とは、間近で見れば見るほど、珍妙な柄です。


 我が家のあんずの場合は、ベースは茶と黒で、不規則にいろいろな色が混じり合っていて、足にはトラ模様があらわれています。毛は細く、密度は高くありません。そもそもは、南方育ちの猫なのかもしれません。


 顔は特に様々な色が混ざり合っていて、そのまだら模様の顔でミギャー!と鳴くと、まるで魔界の手下。だけど、おしゃべりが大好きな明るい性格で、優しくて愛嬌があるので、憎めません。

「ミギャー」恐ろしい顔で甘えているところ
「ミギャー」恐ろしい顔で甘えているところ

 こんなに性格の良い猫なのに、サビ柄というだけでそれほど人気がないのは気の毒な気もするけど、もちろん本猫は自分の柄がどうだとか一切気にしていません。


 猫の柄って、それほどこだわるポイントでもなく、柄より大事なのは性格であると、猫を飼ってみて実感しているところです。


(ヤスダユキ)

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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この連載について
猫アレルギーですけど
普通の家で飼われている猫「あんず」と「モモ」。飼い主の主婦が、2匹との生活や発見をユニークな視点で切り取る人気連載です。
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