愛猫がくぎ付けのテレビ番組… もう1匹はこたつで丸くなる

おとなしくなったあんず
おとなしくなったあんず

 猫がテレビに反応するかどうかは、猫によるし、映っているものにもよるかと思いますが、我が家の2匹の猫の反応もそれぞれです。


 キジトラのモモにいたっては、テレビが常についている我が家で6年間、ほとんど何の反応も示したことはありません。


 モモにとってテレビは、「裏側に隠れることができる物体」であり、映像と音声は何の意味もないようです。


 一方、サビ猫のあんずは、何度かテレビに興味を示したことがあります。


 最初は、朝の情報番組で、とある犯人が場所を変えながら逃走し、結果的に捕まったというニュースを伝えているときでした。


 リポーターがスタジオで地図を使い、「犯人は、〇〇から△△に逃走しました」と、先端に丸い玉がついた差し棒で逃走経路を説明していたときのこと。


 あんずはテレビの前に駆け寄ってきて、画面上の差し棒の先端を前足でチョイチョイ。犯人が場所を変えるたびに動く丸い玉を追って、忙しそうに手を動かしていました。


 その事件には続報があり、あんずは数日間にわたり、1日2分程度テレビを楽しむことができたのでした。

 

遊び疲れて、ふてぶてしくなったあんず
遊び疲れて、ふてぶてしくなったあんず

 その後は差し棒に興味を示す姿を見ないので、あの時の差し棒がよっぽど魅力的だったのか、単にあんずが子猫だったからなのか、理由は定かではありません。


 次にテレビに興味を示したのは、週末にゴルフ中継を見るのがマイブームだった頃。あんずは特に、パターのシーンでボールを追っていました。


 テレビから聞こえる鳥の鳴き声に少し反応するときもありましたが、ほんの一瞬で「あれ、聞き違いかな?」といった様子で、すぐに興味を失います。


 しかし、先日、あんずがしっかり番組を見ていることがあったのです。


 猫島に住む1匹の猫に密着した番組を見ていると、あんずは私の傍らに座り、じっとテレビを見ていました。


 猫はある部分をじっと見ているようで、実は何も見ていない……ということもよくあるので、気のせいかなと思いつつ「あんず、テレビ見てるの?」と顔を伺ってみると、テレビをじっと見据えていました。


 今までは、猫が出てくるテレビを見ても注目したことなどなかったのに、何があんずの心を捉えたのか……。


 やがて、テレビからオス猫同士のケンカのシーンが流れると、更に目を見開き、凝視。心なしか、身体を小さく丸めるあんず。


「あらら、怖くないよ、大丈夫だよ」と声をかけつつ、テレビの音量を下げました。


 ケンカシーンはすぐに終わったのですが、その後もあんずはテレビから目を離すことなく、見続けているようでした。


 そしてテレビが終わると、あんずの様子がいつもと違うように見えました。


 ちょっとオドオドして身体を丸め、いつも元気な鳴き声も弱々しいような……。


「あんず、大丈夫?オス猫が怖かったの?」


「にゃ~…」


 もしテレビが怖かったら、どこかに隠れたりするかなと思ってテレビを見続けてしまいましたが、早くチャンネルを変えるべきだったかと後悔する私……。


 とはいえ、その後1時間もすれば、また元気に大声で鳴き始めて、いつものあんずに戻ったのですが。


 一方、モモはこたつに入りっぱなしだったので、猫番組をやっていたことも、あんずが委縮していたことも、一切知ることなく平和に過ごしていたようです。


 今度、猫番組を見るときは、あんずの様子を注意しながら見ようと心に誓いました。


(ヤスダユキ)

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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この連載について
猫アレルギーですけど
普通の家で飼われている猫「あんず」と「モモ」。飼い主の主婦が、2匹との生活や発見をユニークな視点で切り取る人気連載です。
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