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猫のヒデヨシが北斎浮世絵に「ますむらひろしの北斎展」八王子市夢美術館

 猫のキャラクターで知られる漫画家ますむらひろし。八王子市夢美術館「ますむらひろしの北斎展」の中心は、酒飲みの猫、ヒデヨシをはじめ、代表作「アタゴオル」シリーズに登場するキャラクターを、葛飾北斎の浮世絵に入り込ませたユニークなイラストだ。下敷きにした北斎の図版、ますむらの言葉とともに、原画52点を展示する。

  

■遠江山中(とおとうみさんちゅう)(富嶽三十六景)(2009年)


「遠江山中(富嶽三六景)」(2009年)©ますむら・ひろし
「遠江山中(富嶽三六景)」(2009年)©ますむら・ひろし
 角材を大胆に配した、北斎「富嶽三十六景」の「遠江山中」。丹念に模写する過程で、小屋や煙への執拗(しつよう)な描き込みに対し、角材のシンプルさが気になったという。やがて「緊張」と「緩和」の対比が、巨木を際立たせているのに気付く。北斎の技に驚嘆しつつ、独自のユーモアを盛り込む姿勢は「パロディーではなく北斎研究といえる」と学芸員の淺沼(あさぬま)塁さん。ますむらは、この制作を北斎の画塾と呼ぶ。

 

■尾州不二見原(びしゅうふじみがはら)(富嶽三十六景)(2010年)


「尾州不二見原(富嶽三十六景)」(2010年)©ますむら・ひろし
「尾州不二見原(富嶽三十六景)」(2010年)©ますむら・ひろし
 北斎の構図に、手の加えようがないとしばらく諦めていたという作品。おけ職人をヒデヨシに置き換え、おけの板を猫型や曲線にして「一応アタゴオル臭くはなった」と振り返る。
◆八王子市夢美術館=東京都八王子市八日町8の1の2階(電話042・621・6777)。3月27日までの午前10時~午後7時(入館は30分前まで)。500円、小~大学生と65歳以上250円。3月21日を除く月曜と22日休み。

 (小寺美保子)


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