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ペット葬儀 火葬も室内墓も個別あり、郵送でも納骨受け付け 

室内の個別墓。あたたかい室内でお参りができる=石川県能美市和気町
室内の個別墓。あたたかい室内でお参りができる=石川県能美市和気町

 今回は、猫を飼う人にとってどうしても避けて通れない「飼い猫の死」について考えたい。実家の愛猫(メス、雑種のキジトラ)も、もう15歳のおばあちゃん。昨年は病気で死にかけたこともあり、そろそろ心構えをしなければ……。
 

 石川県能美市和気町に、とても明るい雰囲気のペット葬儀社「ピースリー」を見つけた。ガラス窓を多用した建物内に入ると、日の光がさんさんと降り注ぎ、真冬なのにぽかぽか。そして室内の棚や壁際に並ぶ納骨スペースには、ペットのかわいい写真やお花、おもちゃなど。
 

 代表の石小(いしこ)喜美江さん(59)が笑顔で迎えてくれた。ここではどんな葬儀ができるんですか? 「基本的には、人間と一緒です」

 

 一番手厚い形式の「個別立会葬」は、納棺して葬式をし、焼香する。最後のお別れをして火葬した後、参列者で骨つぼに骨をおさめるまでが一連の流れ。費用はペットの大きさで決まり、猫は「小型」の3万2千円。
 

 最も安い合同火葬は、合同墓での永代供養もついて1万5千円。金額は、同業他社より安くしているという。「もちろん行政よりは高いですが、ペット霊園をお金持ちの人だけのためのところにしたくない」
 

 ペットが死んで行政に持ち込むとほとんどが生ゴミ扱いという。「役場の人に、ゴミ袋に入れて犬と書いて持ってきてと言われ、『そんなことできない』と涙を流しながら来られたお客さんもいました」と石小さんは振り返る。
 

 同県加賀市出身で、美容系の仕事をしていた石小さんは2007年、知人の依頼でピースリーの経営を引き継いだ。全く無知の業界だったが、ちょうど同時期に娘が飼っていたビーグル犬が死に、自ら葬儀をとり行った。

 

「ペットは家族。時間をかけて葬儀をすると、だんだんと悲しみが癒えてくる」と語る。「辛気くさい雰囲気が大嫌い」といい、葬儀の後に墓を作り、お花やお人形、思い出の品などでかわいく飾ってあげたところ、利用者から「そんなことできるの?」とびっくりされたという。

 

 

ピースリー代表の石小喜美江さん=能美市
ピースリー代表の石小喜美江さん=能美市

 ペットの遺骨を人間の近くに置くのはよくないこととされており、置き場所に悩む人は多い。しかし、合同墓だと気が進まない。石小さんは、棚で仕切った個別納骨スペースを増設。雪の日でもお参りに来られる個別の室内墓も作り、いずれも遺骨とともに好きなものを飾れるようにした。お参りついでにお茶が飲めるスペースも設け、利用者同士の交流も生まれた。

 

 納骨スペースの利用は1年更新。多くの人が数年経つと悲しみも癒え、遺骨を永代供養の合同墓に移して、また新しい一歩を踏み出していくという。

 

「猫ブーム」といわれる昨今。ピースリーでは、10年前は依頼の8割以上が犬だったが、ここ数年は犬と猫がほぼ同数になっているという。

 

 問い合わせはピースリー(0120・119422)。遠方の人でも郵送で遺骨を納骨する「ペット納骨便」もあり、全国から利用できる。

(比名祥子)

 

棚に設けられた個別の納骨スペース。家族が思い思いの品を飾る=能美市
棚に設けられた個別の納骨スペース。家族が思い思いの品を飾る=能美市

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