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朝日新聞・朝日新聞|更新|2016/05/29

保護猫カフェで飼い主探し 盛岡のNPO「もりねこ」 動物愛護センター設立支援も

NPO法人「もりねこ」代表理事の工藤幸枝さん=盛岡市
NPO法人「もりねこ」代表理事の工藤幸枝さん=盛岡市

盛岡市、NPO法人「もりねこ」代表理事、工藤幸枝さん(30歳)

「保護猫」を知っていますか。野良や、飼育放棄され、行政やボランティアに保護された猫のことです。私たちが運営するNPO法人「もりねこ」は、保護猫専門の猫カフェで飼い主探しも兼ねています。今は約30匹を保護しています。

 主にボランティアや保健所から引き取り、検査を経て避妊・去勢手術を施します。2014年1月にオープンしてから222匹を保護し、179匹に新しい家族が見つかりました。

 でも私たちにも限界があります。保護を断ることや順番待ちしてもらうケースが圧倒的に多い。岩手には動物愛護センターがありません。保健所はありますが、保護できる数も少なく施設も老朽化しています。

 昨年センター設置を求める署名活動を始めると、全国から約3万人分が集まりました。盛岡市議会に請願と一緒に提出し、昨年10月に採択されました。ですが、具体的な話はまだまだ。今年1月に基金をつくり、センター設立資金を募っています。目標は1千万円です。

 もっとたくさんの人に保護猫を飼うという選択肢を知ってほしい。私も1匹目は保護猫の存在を知らず、ブリーダーから買いました。その後猫のことをいろいろ調べるうちに殺処分の問題などを知りました。行き場がない命を新しい家族に迎えて下さい。

 飼育放棄しない、餌をあげるなら不妊・去勢手術をする。不幸な命を増やさない取り組みはどれも当たり前のこと。野良猫がゼロになり、私たちが必要でなくなることが、猫にとって幸せな社会だと思います。

(聞き手・大賀有紀子)

くどう・さちえ
札幌市育ち。2011年、夫の実家がある盛岡市へ引っ越す。14年に「もりねこ」をオープンし、今年1月に法人化。代表理事を務める。自宅で猫2匹を飼っている。

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