においや足跡追って捜査に協力　ラブラドルレトリバーが優勝

　警察嘱託犬の能力を向上させようと、岡山県警は１７日、総社市にある高梁川河川敷グラウンドで県警察嘱託犬競技会を開いた。指導者２１人と嘱託犬２５匹が出場。足跡など地面のにおいを追う「一般捜索犬」と空中に漂うにおいを追う「地域捜索犬」に分かれて動作の正確性などを競った。

　一般捜索犬は「服従」「足跡追及」「臭気選別」の３部門での合計得点を争った。「服従」部門では指導者と嘱託犬が決められたコースを進み、途中、指導者が「伏せ」や「待て」と指示を出し、嘱託犬が障害物を跳び越えるなどした。指導者と嘱託犬は何度も目を合わせ、息の合った動きを披露していた。

　優勝にあたる警察本部長賞は早島町矢尾、訓練士の高木留美さん（５０）と今年度初めて嘱託犬になった７歳のオスのラブラドルレトリバー、「ボルト　オブ　ジーランド　マーク　ジェイビー」が受賞した。高木さんは「びっくり。もっと現場で活躍できるようにこれからもがんばりたい」と笑顔で話した。

　鑑識課によると、今年１月から１０月までの嘱託犬の出動件数は２２９件。うち２件で行方不明者の発見に貢献したという。

（本間ほのみ）