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朝日新聞・朝日新聞デジタル|更新|2017/02/10

名付けて、食べて→保護犬の施設などに寄付もできる 飲食店の特別メニューに命名権

特別メニュー「〈忘れたいのに〉忘れられない」を提供する「トラットリア銀香」の南照之オーナーシェフ(右)と吉村大作さん=大阪市鶴見区
特別メニュー「〈忘れたいのに〉忘れられない」を提供する「トラットリア銀香」の南照之オーナーシェフ(右)と吉村大作さん=大阪市鶴見区

 大阪市鶴見区の飲食店2軒が17日から、新作の特別メニューの命名権(ネーミングライツ)の代金と売上金の一部を同区内の子ども向けホスピスと動物保護施設に寄付する取り組みを始める。第2弾の新たな命名権の購入者や協力してくれる店も募っている。


 命名権販売を仕掛けたのは、地元情報紙を発行する吉村大作さん(36)。昨年12月、保護犬の譲渡活動を支援する「大阪鶴見緑地パートナードッグタウン」(同区浜1丁目)が資金難で、重病の子どもたちが集まる「あそび創造広場TSURUMIこどもホスピス」(同)も認知度不足に悩んでいることを知った。


 両施設への支援策を考えるなかで、「フードメニューの命名権売買なら店も客も楽しく寄付を集められる」と発案。協力してくれる店を探すと、同区今津北5丁目のイタリア料理店「トラットリア銀香」と同区諸口3丁目のお好み焼き店「こすも」が賛同してくれた。今月17日から5月末まで、両店で計8品の特別メニューが登場する。命名権は吉村さんの知人に買ってもらった。


 命名権はメニュー1品あたり月1千円。店側と相談しつつ、常識の範囲内で好きに命名できる。命名権の代金全額と、店側の特別メニューの売上金1食につき30円を両施設に寄付する。


 トラットリア銀香はディナーメニューで「〈忘れたいのに〉忘れられない」「中井由美子の親身な仲人」など五つの特別メニューを登場させる。


「〈忘れたいのに〉忘れられない」は、東京都のシンガー・ソングライター水瀬あやこさん(36)が命名。料理内容はオーナーシェフの南照之さん(42)がメニュー名に合わせて「クセになるおいしさだから」とイカスミパスタに決めた。「中井由美子の親身な仲人」は、大阪市城東区で結婚相談所を営む中井由美子さん(71)が名付けた。


 メニュー表に特別メニューの詳しい料理内容は書かない。南さんは「店員に尋ねてみてほしい。これは何だろうと想像する楽しさや、なぜ命名権を売っているのかを知ってもらうきっかけになる」と話す。


「こすも」も特別メニュー3品を出す。同区内の男性が娘の名前にちなんで名付けた「もかちゃんのもりもり焼きそば」は、豚肉の量を倍増させた特製焼きそばだという。


 吉村さんは「『何やこの変なメニューは』と『突っ込み精神』の息づく大阪の人たちが食いついてくれるのではないか。楽しみながら寄付や注目を集め、地域が施設を支えるモデルケースになれば」と期待を寄せている。第2弾のメニュー命名権販売と新たな協力店の募集は今月17日~4月20日。問い合わせは吉村さん(090・9986・9238)。


(吉川喬)

<寄付先の2施設>

■大阪鶴見緑地 パートナードッグタウン

 譲渡先を探している保護犬との面会施設やドッグランを備え、2014年12月オープン。敷地面積約800平方メートル。登録と寄付などが必要で、年間約1万人(7400匹)が利用。大阪市鶴見区浜1の1。譲渡施設は午前11時~午後4時、ドッグランは午前10時~午後5時。火曜と金曜は定休。電話(070・5430・1156)。

■あそび創造広場 TSURUMIこどもホスピス

 16年4月設立。命が脅かされる病気(LTC)の子ども向けホスピス。敷地面積約4300平方メートル。家族で過ごせるカフェスペースや楽器演奏スペース、中庭などがある。水遊び会やヨガ体験会などイベントも多数。現在約50家族が登録。利用無料。大阪市鶴見区浜1の1の77。午前10時~午後5時。火曜と水曜は休館、夏季・冬季休館あり。電話(06・6991・9135)。

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