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朝日新聞・朝日新聞デジタル|更新|2017/04/25

保護した子猫のいのち、授乳で助けて! 自治体に広がる「ミルクボランティア」、千葉県でも募集中

千葉県動物愛護センターに保護された子猫=千葉県衛生指導課提供
千葉県動物愛護センターに保護された子猫=千葉県衛生指導課提供

 千葉県は、保護した飼い主のいない子猫を預かり、授乳などの世話をする「一時飼養ボランティア(ミルクボランティア)」の募集を始めた。県動物愛護センター(富里市)で殺処分される猫の数を減らし、新しい飼い主への譲渡を進める狙いだ。


 ミルクボランティアは、同センターが保護した離乳前の子猫を、生後3カ月程度まで自宅などで一時的に飼育してもらう仕組み。ボランティアは1日5~6回の授乳や排泄(はいせつ)の世話をし、日誌などに簡単な成長記録をつける。離乳後は同センターが引き取り、避妊去勢手術をするなどして、新しい飼い主に譲渡する。


 県衛生指導課によると、同センターに保護される猫のほとんどは生まれたばかりの子猫だ。数時間おきの授乳や排泄(はいせつ)の補助が欠かせないなど世話に手間がかかるため、やむを得ず殺処分になる場合が多い。


 2015年度に同センターで殺処分された猫の数は1321匹(千葉市、船橋市、柏市を除く)。年々減少傾向にはあるものの、都道府県レベルでの殺処分数は11年度は3位、12年度は5位と上位が続いてきた。「まだまだ殺処分数が多いのが現状」(同課)だ。


 こうしたなか、県は15年4月に県動物愛護管理条例を施行し、猫の「殺処分ゼロ」を目指している。同センターと東葛飾支所(柏市)は15年度、個人や登録ボランティア団体に計730匹の猫を譲渡した。飼い主を見つけるための会も年間12回開き、計139匹が引き取られた。

 


■殺処分ゼロへ、広がる公募

 引き取り手のない子猫の命を救うミルクボランティアの公募は近年、神奈川県、千葉市など全国の自治体に広がっている。殺処分ゼロの達成に向けて、県も募集に乗り出した。同課の担当者は「子猫をきちんと育ててもらい、飼い主に譲渡できるようになれば、殺処分を減らすことにつながる」と期待する。


 ミルクボランティアは、5月8日午後1時半から同センターで行われる講習会に参加できる県内在住者が対象。また、子猫を一時飼養するための衛生的な環境を確保できることが条件で、ミルクや哺乳瓶を用意する必要もある。募集人数は20人程度で、これまでに子猫の授乳経験がある人らを優先して受け入れる。申し込みや問い合わせは同センター(0476・93・5711)へ。


(石平道典)


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