犬とたっぷり密着した日々 PRODOGスクール第一期生が卒業

スクールを卒業した第一期生のみなさん
スクールを卒業した第一期生のみなさん

 犬に関する知識やトレーニング方法などを専門的に学んでもらう「ピースワンコPRODOGスクール」の第一期が終わり、2月20日に広島県神石高原町で卒業式があった。昨年10月から5カ月近く、ピースワンコの保護施設などで講義と実習を受けた第一期生9人が、所定のカリキュラムを修了してスクールを巣立った。


 卒業式では、アルシャー京子校長が全員に修了証書を授与し、「9人そろって卒業できてよかった。これほど多くの犬と密着して過ごす機会は他にないと思う。このような環境で学んだ経験を今後に生かしてください」と、はなむけの言葉を贈った。卒業試験の成績が特に優秀だった2人には、「ピースワンコPRODOGスクール認定ドッグトレーナー」の認定証が手渡された。卒業生は「犬との生活はもちろん、一緒に学んだ仲間ができたことがうれしかった」と口々に振り返っていた。

卒業証書の授与
卒業証書の授与

 卒業に先立って今月前半には、ドイツの提携校PRODOGを訪ねるオプション研修があり、希望者7人が参加した。トレーニング実技では、PRODOGが飼い主から預かっている犬を使い、クリッカーという道具による条件付けや、引っ張り癖のある犬の矯正法などを学んだ。扱いがより難しい保護犬で鍛えられてきたスクール生たちは、PRODOGの講師陣からも「犬を見る目がきちんと養われている」と高い評価を受けたという。


 ベルリンのティアハイム(民間の動物保護施設)の見学もあった。ティアハイムは、私たちが犬の保護活動を始める際にまず訪れ、手本とした施設。動物の特性を考えた飼育環境づくりや、アニマルウェルフェアに関する教育・啓発の方法などを学ぶ貴重な機会になったようだ。

ドイツのPRODOGでの実技講習
ドイツのPRODOGでの実技講習

 スクール生の卒業後の進路はさまざまだが、半数以上の5人が春からピースワンコのシェルターや譲渡センターでスタッフとして働いてくれることになった。高い専門性を身に着けた即戦力として、活躍してほしい。20歳代の若いスタッフが多くを占めるなかで、豊かな社会人経験を生かしたリーダーシップにも期待している。他の卒業生とも今後チャンスがあれば協力していきたい。


 3月にはさっそく、今年10月に開講する第二期の学校説明会を福岡、広島、大阪、名古屋、東京、仙台、札幌の各都市で開く(詳しい情報はhttp://peace-wanko.jp/news/222を参照)。次の開講に向け、卒業生からの意見も参考にして授業内容や運営をさらに充実させるつもりだ。秋にはまた多くの学生を迎え入れ、殺処分ゼロをともに実現する人材を育成していきたい。

大西健丞
1967年生まれ。NPO法人「ピースウインズ・ジャパン」代表理事。広島県神石高原町にシェルターを設け、捨て犬の保護・譲渡活動に取り組むプロジェクトを運営している。

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この連載について
大西健丞のピースワンコ日記
NPO「ピースウインズ・ジャパン」代表の大西健丞さんが、殺処分ゼロをめざして犬の保護活動に取り組む日々を語ります。
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