イヌ・ネコの健康医療相談

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空まめ(質問主)


犬アイコン 犬 8歳 オス その他

体重:4.8kg

飼育歴:7年7ヶ月

居住地:千葉県八千代市

飼育環境:室内

ヨーキーとチワワのMIX男の子
体重は4.8キロ8才になります。
先月右足の関節の少し上に七ミリ位の痼があることに気付き、かかりつけの病院に行きました。
今月の4日に細胞診断をして血管周皮腫かも知れないとのこと。
今月の8日に全身麻酔で切除の手術をしました。
病理検査の結果
診断名は間葉系腫瘍
組織所見:腫瘤は非上皮細胞の腫瘍性細胞からなり紡すい形を呈するものが主体。
異形成は比較的軽度だが核は腫大している
核分裂指数は0
腫瘍細胞の密度は疎ないし疎から中
壊死はない
脈管内浸潤はない

底部マージンやや+
おそらくは繊維芽細胞が由来
組織学的には良悪境界病変
特に再発に関する経過観察が必要

医師からは取り残しが再発になるので
拡大手術を進められ、放射線や抗がん剤の話も出ました。また、次に発症したときは断脚になると言われました。
19日に再手術をする為血液検査をしましたら、前回の麻酔の後遺症からか肝臓の数値が上がっており、今回は中止にして26日に延期となり帰って参りましたが、私のなかで色々な疑問がわいてきました。
①境界病変のグレーの場合でも、早々に再手術が必要なものなのか?(悪性と確定がない)
②再手術の場合組織は病理検査に出すが、細胞が活性化しているので、マージンの+-の所見は出ないと言われました。それならば何を根拠に完全切除か不完全切除なのか判断するのか?
③体重が五キロにも満たない小さな子に、全身麻酔を立て続けにして手術しても大丈夫なのか?
色々と冷静に考えると不信感も沸いてきて
再手術をすべきなのか?葛藤しております。
七ミリ程度の小さな腫瘍を何で2度も切らないといけないのか。それも結果が不明瞭なかとばかりです。

前回の手術では三センチ以上は切ってますが、筋膜は取らなかったと言われました。また再手術でも先生曰く、たいしては切れないと思うし筋膜は取らない。
肝臓の数値が収まるのを待って、再手術をすべきなのでしょうか?
七ミリ位の小さな腫瘍だったので、なぜ二回も切らなきゃならないのか。。。
アドバイス、宜しくお願いします。


日時2017-05-20 21:41:45

専門の獣医師からの回答

 間葉系腫瘍は、悪性・良性あります。全部が悪性というわけでもなく、良性でも数センチ以上になるものもあります。診断書からも上皮から出るがんとは違い、いわば筋など非上皮の肉腫ということで、脈管内浸潤はないということからもう少し経過観察しても良いと考えますが、主治医は再発によって悪性度が増すことも否定できなく、拡大手術を薦められている気持ちもわかります。勿論、初回の手術は7ミリと初期のうちの手術で十分病巣が切除されていることもあります。逆に、再発のないまま拡大手術を行っても全部切除しきれないこともあります。
 肝臓の回復を待って、可能であれば大学病院などの二次診療施設にセカンドオピニオンを求めても良いでしょう。

日時2017-05-23 16:37:00

空まめ(質問主)


お忙しいなかごご回答くださり、本当にありがとうございます。
主治医は、良性なら繊維腫、悪性なら繊維肉腫になるとおっしやってました。
もう少しだけ教えて下さい。
①良悪境界病変は成長して行くと、必ず良性腫瘍、悪性腫瘍のどちらかになってしまうものですか?グレーのままでいることはないのでしょうか?
②今回マージンやや+です。統計的にこの場合の再発率はどのくらいでしょうか?
先生の文面に、「七ミリの初期の病巣が完全に取り除かれていることもある」と希望の持てるコメントがございました。細胞が残っても再発しないこともあると言うことですか?
宜しくお願いします。

日時2017-05-23 18:11:25

専門の獣医師からの回答

 3㎝以上切開、切除されていますので概ね切除されていると思いますし、必ずしも悪性に進むとは限りません。その確率は、発生年齢、犬種、細胞腫などにより計ることはデーターも複雑となり現すことは困難です。
 犬皮膚間質系腫瘍分布(14,500頭からのデータ)は、線維腫で4%、線維肉腫は3%と言われています。このことからも、手術してありますので安心しても良いものと思います。良性と思われる腫瘍に放射線を無闇に照射して腫瘍細胞を悪性に惹起してしまうことも、また、麻酔や入院などのストレスで免疫力を低下させて癌細胞に力を与えかねないので良く先生と相談してみてください。また、マージンの±の所見の意味について、また、その確率などは、診断した病理の先生に尋ねてみたらいかがでしょうか? 診断する病理医師によっても微妙に違いがあります。
 心配な点は、発症年齢が8歳と比較的若いことが気になりますが、他の部位にも腫瘤がないか良く触って確認し、肝臓の値が、また、季節(春先や夏は犬にとってストレスです)も良くなるのを待ってからでも手術は遅くは無いものと私は思います。

日時2017-05-24 21:58:22

空まめ(質問主)


お忙しいなか度々のご回答ありがとうございます。
今日主治医の先生に、再手術はしない旨をお伝えしました。
悪くなる展開ばかりを前提にした治療の話しをされるので、またこの小さな足を切らないといけないのかと泣いておりました。
でも、先生のお話を伺って、心の曇りが晴れました。
免疫力を高めることを勉強します。
次に何かあったときは、早急に腫瘍に強い大学病院を訪ねようと思います。

有り難うございました。。。

日時2017-05-24 23:24:10

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