イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

まりはは(質問主)


犬アイコン 犬 6歳 メス 雑種

体重:15kg

飼育歴:6年2ヶ月

居住地:東京都杉並区

飼育環境:室内

7/8朝いつもの原っぱでお散歩後、お友達と広場で遊んでいる途中、右の鼻の下(口周りというより鼻の下にかけて輪郭をなぞるように)脱毛と赤みが出ました。散歩に行くと気は問題なく、ものの30分の間に起こったことのようです。
2か月前にフードを変えました。あとは、植物のノギ。虫さされ。アトピーなどありません。
沈着した患部はつるつるして、膿んではいませんが一気に脱毛した感じです。
病院でステロイド注射を1回。ポロロミン服薬を8日間。ぷっくり感は消えたようですが良くも悪くもなっていない気がします。
改善がない場合、病理検査も視野にということですが、膿んでないのにまた針をさすのに抵抗があり、様子を見ています。
あらゆる可能性を考えてはおりますが、セカンドオピニオンをお願いできたらと思います。いま発症後2週間たちました。下痢嘔吐、食欲不振もありません。
写真は発症当初のものです。
自然治癒を期待していいのか、と原因を聞きたいです。
この時点で抗生物質投与は必要かなど、アドバイス願います。
※急に起こったことと飼い主は思っていても、別の病気かもしれないとハラハラしています。
あるいは、皮膚のことですから、元に戻るまで時間がかかりというのもわかります。
お友達もかゆみを伴わない足の赤みとか、ノギで足裏の傷を負うなど、自然の多い環境にあります。

日時2017-07-28 19:49:28

専門の獣医師からの回答

 お友達のワンちゃんと遊んでいて突然に発症。これまで特に皮膚炎が問題になったことはなく、現在も患部の様子は初期の写真とあまり変わらない、とのこと。
 突然の発症であれば、外傷や接触性アレルギーの可能性が高いと思われます。ただ、2週間経ってもあまり改善がみられないのは気になるところです。御愛犬が患部を気にして色々なものに擦り付けたり、自分で引っ掻くなどはしていないでしょうか?この点にはご注意ください。単純な原因で起きた皮膚炎を治り難くしていることがあります。
 今の段階で抗生物質を投与することは、抗生物質の投与で症状の改善がみられるかどうかを見る、いわゆる診断的治療としては意味があると思われます。
ステロイド、ポララミンで改善がないとすると、外傷やアレルギー以外の可能性、例えば、真菌(カビ)感染や腫瘍(肥満細胞腫やリンパ腫など)、自己免疫疾患などの可能性についても検討する必要があります。
 鼻部は舌で舐める部分であり、背中やお腹の皮膚に比べて評価が難しいといえます。皮膚病理検査について主治医からお話があったようですが、難治性であることが予測される場合は慎重に経過観察しながら、主治医が必要と判断した時点で病理組織検査を受けられると良いでしょう。悪性でないと解れば安心ですし、その後の治療方針を立てやすくなります。

日時2017-08-01 10:22:57

まりはは(質問主)


ありがとうございます。
他に赤みがなく鼻の輪郭に沿ってという点で、天疱瘡の疑い、リンパ腫も含め、病理検査をすることになりました。遠いのですが頑張って犬と電車で信頼している病院に先ほど行き、近隣の病院の先生と同じアドバイスをいただいたので、今日のお昼、麻酔をかけ災ボイを取ります。
8日間服薬し、その後2週間様子を見たということについては性急すぎず、遅すぎず、割と早い対応といわれました。
ともあれ、昨日くらいから維持時落ち着いていたぷっくり感が再燃し、祖の患部の上部にさらにぷちっとできてきたので、今日の検査はいいタイミングだと思います。
昨年は内股にかゆみを伴わないマラセチアになり、服薬なしで、コラージュフルフルのシャンプー完治しました。同じ時期です。もしかして真菌?でも天疱瘡・・・・。検査しかないです。
先生のサードオピニオンも助かりました。
これから行ってきます。
軽度の病気であることを祈ります。
ありがとうございました。

日時2017-08-01 11:30:07

まりはは(質問主)


もう一度確認、心配を整理する意味で質問させてください。
犬の病気の経緯です。
7/8、朝起きて目頭と顔を拭くのが習慣ですが問題なく犬と外出。
わずか30分の間に、途中で右鼻の下が脱毛・脱色、つるつるとした鼻と境界部の炎症が起こりました。
発症から25日たった今も、痒がっていません。
当初はノギが起因と思いましたが、発症後、すぐ受診し、ステロイド注射と8日間のポロラミンの抗ヒスタミン剤投与。
その後2週間様子を見ましたが改善せず、細胞診を昨日とり、一週間後の結果待ち及び10日後の抜糸待ちです。
近所の病院で検査を受け、古巣の病院でも受診。
細胞診待ちですが、天疱瘡の疑いが濃いとのこと・・・。
私なりに調べると、天疱瘡の中でも『赤班性天疱瘡』ですと、うちの犬、雑種ですがシェルティートシェパードが入っており、『赤班性天疱瘡』の脱毛、かゆみを伴わない水泡、特に鼻にできると脱色を伴いますとサイトの説明にはあります。落葉性天疱瘡も部分的に合致しますし、両方を併せ持つ尋常天疱瘡の「皮膚の境界部に発症」という意味ではこれも合致します。
夕べは顎載せ枕に、パラパラと粉のような破片が落ちました。これももしかすると発症当初、ノギではなく、皮膚片だったかもしれません。
また、医師は選択肢に入れていないようですが、脱毛・脱色がお散歩中に急になったという点で、私は「白癬」も疑います。緑の多い場所で、ちょうどリードを放しはらっつぱでお友達と遊んでいました。土をつついたり時には食べてしまったり、毎日そうです。そこで呼び戻した時に「あれ、鼻が・・・」と気付きました。ただ急になったというのは私だけの思い込みで、他の理由で鼻の中でじわじわ炎症が始まっていたのかもしれませんが・・。
後は、昨年発症し完治した股のマラセチア・・・。鼻にできるのかどうか・・・。
ただ私自身が今年も頭皮トラブルで、コラージュフルフルの抗真菌のシャンプーを使っていますが、また去年同様なかなか改善しません。昨年は親子でマラセチアで3週間以上かかりました。一時はアレルギーを疑い先生のインヤンシャンプーも使いましたが、フルフルが特に犬には効きました。私の頭皮トラブルが犬に影響してはいないかと心配です。
年齢的に6歳、まだおばあちゃんワンコではないので、リンパ腫は見立てていませんが、医師的には可能性の中にあるようです。
結果も出ていないのに性急ですが、改めてサードオピニオンとして、先生の見解をいただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

日時2017-08-02 20:24:17

専門の獣医師からの回答

皮膚炎は、特徴的な外観を呈する場合もありますが、進行するまでは中々外観での鑑別が難しいことも少なくありません。また、特徴的な見た目に気をとられて早合点する危険もあります。
今回、幸いなことに皮膚の病理組織検査を実施しておられるとのことですので、ご心配なこととは思いますが先ずは所見が出るのを待ちましょう。
検査に提出した組織の中に細菌や真菌が認められるか、なども評価して頂けると思います。

日時2017-08-03 19:26:46

まりはは(質問主)


先生、ありがとうございます。
心配ですが、結果を待ちます。
犬は至って元気で、縫合した箇所を掻いたりもせず、痛みもかゆみもないようです。食欲もあり、快便です。
ただ採取当日と翌日は相当精神的にへこんでいました。今日はお友達と会えて、涼しいこともあり絶好調でした。でも草の深いところろに入れず帰りました。

日時2017-08-03 20:32:26

まりはは(質問主)


検査結果が出ました。もう少しだけお付き合いください。すみません。

材料  鼻鏡脇の皮膚

病理診断 化膿せ毛包周囲炎

所見   一カ所ではぶらんを伴っているが、二ヶ所とも真皮内の毛包の周囲のリンパ空をふぃくむ好中球の浸潤が散在している。毛包上皮層が崩壊した部位も見られる。
コメント 真皮の毛包周囲の可能性炎症で、毛包上皮層が崩壊した部位もあります。天疱瘡類が疑われるような病変は明らかではありません。毛包などからの感染が疑われます。

別に相談した二人の30代の先生は、リンパ腫、天疱瘡(主治医の先生は「白癬」も視野)の可能性もとさんざん脅かされましたが、別のベテランの先生の見立て通り急性の脱毛ということでやはりアレルギーの一種のようです。
まずは生き死にに関係ないと分かっただけでもほっとしましたが、原因が、虫なのか・・という意味では謎は続いています。完全に治してしまいたいのでお聞きしたいと思います。
「毛包周囲炎・・・・」とは、一般に言う毛包炎「マラセチア毛包炎」と同じでしょうか。昨年股にかゆみを伴わない赤みが出て、アトピーなどアレルギーも疑いましたが、他の部位に顕著な異常が無いことからアレルギー検査はせず目視でマラセチアと診断。内服もなくシャンプーで完治。
今回毛包周囲炎がマラセチアとなると、真菌ですから、抗真菌薬とはならないのでしょうか。処方はステロイドです。
一方、白癬の可能性は無いのでしょうか。土遊びなどで石膏状小胞子菌に感染すると同様の症状が出るようです。病理結果で触れられていませんが、本当に白癬の可能性は無いのでしょうか。
で、今までの処方の経緯を連ねます。先生でしたら同じ処方をされますか。
知識があいまいですみません。要はステロイド処方は妥当か。真菌ではないということで理解していいでしょうか。
もし違っていた場合、真逆の処方ということにはなら無いのでしょうか。高いお金を払って、処方が違うのではと、心配です。

発症時 プレドニゾロン注射 ポララミン8日間服薬

病理検査縫合時 ラリキシン8日間服薬

病理結果後、抜糸時 ドキシサイクリン・プレドニン          8日間服薬(現在服薬中)

抜糸後も週間前と見た目変わりません。
今回夏場の通院を踏まえ、主治医ではない近隣の病院にかかり、その若い先生を信頼しきれていない部分があります。よろしくお願いいたします。

日時2017-08-13 16:56:55

専門の獣医師からの回答

化膿性毛包周囲炎という所見であったとのこと。検査材料中に特段マラセチアや皮膚糸状菌の菌要素が認められた様子がありませんので、治療として抗生物質の投与は通常のことと考えます。普段多用される薬剤に比べ、べドキシサイクリンに対する耐性菌は比較的少ないので、良い選択と考えます。プレドニゾロンは過剰な炎症を抑えて治癒に向かわせるために、患部の変化を観察しながら投与量や投与期間を調整して使用されます。従いまして、処方に問題はないと思われます。薬剤の変更や治療の軌道修正が必要かどうかは、まだまだ今後の経過をみながら対応する必要があるかも知れません。

日時2017-08-15 20:53:42

まりはは(質問主)


ありがとうございます。
鼻にできる疾患の多くは免疫介在性のアレルギーやアトピーが疑われることが多いと、メール相談にてサードオピニオンでお世話になった知人の獣医師からいわれました。ただ世の中には原因不明の病気もたくさんあり、あえて原因追及せず、ステロイドの漸減をみながら観察するのもひとつといわれました。どうしても心配であれば動物アレルギーセンターでアレルゲン特異的IGE検査や、リンパ球反応検査を実施してみるのもひとつだそうです。ともあれ8日間薬を飲み切って薬の漸減を獣医師と相談します。先生ありがとうございました。

日時2017-08-15 21:25:42

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