イヌ・ネコの健康医療相談

チワワが僧帽弁閉鎖不全症による肺水腫や失神を起こし、苦しそうです

飼い主からの相談に専門の獣医師が回答します

めるも(質問主)


犬アイコン 犬 17歳 メス チワワ

体重:2.0kg

飼育歴:16年10ヶ月

居住地:神奈川県横浜市港北区

飼育環境:室内

初めまして。4日前に17歳の誕生日を迎えましたメスのスムースコートチワワです。僧帽弁閉鎖不全症からの肺水腫で今年に入ったくらいから食欲が無くなり、5月くらいからは失神発作(失禁)を繰り返しております。数年前からエースワーカー、肺水腫の症状が悪化した6月くらいからは利尿剤も服用して凌いでおります。食事に関して獣医師さんからはケーキでも食べれるものなら何を与えても良いと言われて、ヒルズのa/dを5mlの注射器で日に約5本分、無理に与え、それ以外は色々与えて、その日に食べられるもの(柿、肉、ペット用鰹節など)を与えて何とか命が繋がっているように見えます。

特に夜中に咽て辛そうな咳が続きます。近所の迷惑になるのではないかと思う程の辛そうな咳です。
昼間は比較的落ち着いていることも多く、眠っている時間も長いのですが、獣医師さんにお伝えしたところ、ボケて昼夜逆転しているだけで、犬自身は何も苦しくないと。朝無理にでも起こして食べさせ、薬を飲ませるように指示を受けましたが、私としては、無理に起こすと失神発作に繋がることも多く、無理に起こすことに少し疑問も感じております。
昨夜もかなり苦しそうにハァハァとした息使いで、眠っている時の腹部を観察してもると1分間の呼吸数が90を超えることもあり、何度も骨が折れるのではないかと思う程 バタンと倒れ失神、失禁、腰が抜けたような状態で、苦しそうに、痛い時の鳴き方でキャンキャン声を上げることもあって、ショックを受けています。どうしてもこの仔が苦しくもなんともないとは思えません。

たくさんの迷いがあり、でも、10歳の時に今の獣医師さんに胆管炎で危なかったのを命を救って頂いた経緯、うちの子の高齢を考えても、なかなかセカンドオピニオン、転院に踏み切る勇気もありません。介助が長く続き、家族の協力も全く得られず、私自身が精神的に少し参ってしまっているのもあります。(精神安定剤のデパスを服用しております)

どんなことでもいいのでご助言頂けますと幸いです。

尚、明日の13時に、獣医師の診察の後、同じ動物病院内で4ヶ月ぶりにシャンプーをしていただけることになっています。自宅では怖くて洗えないので、1か月前に予約、お願いしました。

尚、体重は3キロ程でしたがかなり落ちまして2キロくらいかと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

日時2017-09-29 14:49:07

専門の獣医師からの回答

実際に診察していないため、一般的な事を書かせて頂きます。
心臓の治療ですが、エースワーカー、利尿剤の二種類の投薬だけですか?
肺水腫になったということであれば、強心剤(ピモベンダン)を使用することが一般的です。
薬が多くて飲ませられない子でも、ピモベンダンを優先するぐらい重要な薬です。
失神に関しては心臓からくる失神なのか、老齢によるてんかん発作なのかにより治療は異なります。
てんかん発作ならば抗てんかん薬による治療が必要になります。
心臓からであれば、僧帽弁閉鎖不全症が原因なのか、そのほか不整脈などが関連しているのかなど精査が必要です。
ただ、かなり高齢で衰弱してきている様子ですので、検査なども負担になると思います。
内服薬の見直し、てんかん発作かどうかなどかかりつけの先生に相談してみてはどうでしょうか。

ワンちゃんの寿命が延び、介護が必要なケースは増加しています。飼い主さんが疲れてしまっては、元も子もありません。ご自愛くださいませ。

日時2017-10-02 17:17:29

めるも(質問主)


こんにちは。 この度はご丁寧なご回答、アドバイスをいただき、心から感謝申し上げます。
ご相談申し上げた17歳の子ですが、相談日翌日に当たります10/1午前3時50分に永眠致しました。

9/30(土)は元々病院に伺うお約束でしたので、朝から注射器で与えたa/dも呑み込めない状態でしたが通院し、栄養と肺の水を抜く点滴を受け帰宅いたしました。その日は食事のことは考えなくて大丈夫とのお話を頂きましたので、よく眠れている様子と、何故か嘘のように咳がおさまっていることに安心して過ごしていたのですが・・・。

静かすぎることに不安を感じ、深夜もずっと様子を見ておりまして、夜中の2時半過ぎ、「お風呂に入ってくるね」と声をかけ、入浴中、ほんの20分後くらいに鳴き声が聞こえ、慌ててお風呂から飛び出して来た時には、お布団の上で釣られた魚のように横たわったまま飛び跳ねているような状態でした。

いつもの発作だと思い、慌てて抱き上げ、敷き詰めたオシッコシートの上に乗せたところ、今まで聞いたことの無い音で鼻なのか喉なのか鳴らし、ただ事では無いことを理解しました。

最期なのが分かりましたので、大きなバスタオルで包むように胸に抱いて、頑張れではなく、今までありがとうと、愛してる、たくさんの感謝の言葉を伝えながら、大きな声で彼女の名前を何度も呼びかけました。

すると、耳が聴こえない筈の彼女の口元が、ハウ、ハウ、ハウと回動き、呼吸が弱くなり、ありがとうと愛してるを繰り返す中、私の腕の中で少しずつ呼吸が弱くなり、最期の時を迎えました。
その間ほんの10分から15分程で、恐れていたチアノーゼの発作、溺れたように長時間苦しむこともなく、最期はとても静かに旅立ちました。

心臓の病気も含め、老衰だったと思いたいです。

17歳と5日。彼女らしく精一杯生き抜いて、大往生だったと思います。

ご回答いただきました先生、本当にありがとうございました。ピモベンダン薬のことは初めて知りました。
もし彼女の妹分を迎えるようなときは、覚えておきたいお薬です。

なかなか気持ちの整理も付かず、お礼のお返事が遅くなりましたこと、本当に申し訳ございませんでした。
今後もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

日時2017-10-11 17:06:46

専門の獣医師からの回答

最後の時を飼い主さんの腕の中で迎えられ、ワンちゃんも幸せだったと思います。17才まで一緒に居られたのは、飼い主さんの愛情があったからだと思います。ご冥福をお祈りいたします。

日時2017-10-11 20:19:26

めるも(質問主)


ありがとうございます。
胸がいっぱいです。
先生の温かいお言葉を励みに、少しでも早く元気になれるよう頑張ってまいります。
本当に本当にありがとうござました。

日時2017-10-12 12:26:48

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