楽しいことに没頭している時はスルー 柴犬流 シカトの極意②

犬が飼い主を無視するような態度をとることって結構ある。何故そうなってしまうのだろうか?改善方法なども含め、紹介しよう!

Text : Daizo Okauchi Photos : Teruhisa Tajiri

監修:西川文二先生


 

少々の無視は大目に見る 心の広い中本家の面々

 楽しいことに没頭している時に注意されても聞こえないフリをするのは、人間でもよくあること。ひなも、その傾向が見られるそう。

 特に散歩中には、誰にも邪魔されたくないほど楽しいことがたくさん。

 まず走っている時。外に行くと必ず一心不乱に走る。「走らないで!」とお願いをしても、シカトすることも。また、草むらや道端のにおいを嗅ぐのも大好きなので、よく立ち止まる。「早く行こう」と言っても、聞こえないフリなのか、聞こえていないのか、動こうとしない。

「私が散歩に連れて行ってもらっているみたい」と苦笑する母の直美さん。家の中でもいろいろな遊びに興じるひな。特にスリッパを噛むのが大好き。

「一度噛みだすと、声をかけても、やめなさい! と注意しても無視。引っ張っても、放そうとしません」といいながらも、そんな楽しそうなひなの姿を見るのが好きなので、少々の無視は大目に見ている中本家なのであった。

楽しいことに没頭 楽しくないことは全部スルーだ!

どうせ相手にしてくれないでしょ?

 朝、ご主人の修一さんが仕事に行くような服装をしている時は、話しかけられても無視をする。「出かけてほしくないの」とちょっとすねているのだろうか。準備で忙しいので、あまり相手にしてもらえないのを知っているのか。

楽しすぎて耳に入ってきまへん

 散歩中に声をかけても、シカトすることがよくある。しかも、ひなは気の向くままに歩くから、振り回される家族は大変。良い運動にはなりそうだけどね。

あたし、わがままなんです

 フードをボウルに入れてあげても無視。なのでトッピングをしてあげると、大喜びでトッピングだけ食す。主食のフードは、直美さんが手に乗せてあげると、やっと食べてくれる。

だって、ここにいたいんだもん!

 散歩から帰ってきたら、まず向かうのは車の下。そこに入ってしまうと、呼びかけても出てこないのだとか。みんなで、車を揺らすと、驚いて出てくる。シュールな光景。

監修:西川文二先生

Can!Do!Pet Dog School主宰。公益社団法人JAHA認定家庭犬インストラクター。環境省主催「動物適性飼養講習会」講師。科学的な理論に基づくトレーニング方法は、多くの飼い主に支持されている。著書に『いぬのプーにおそわったこと』(サイゾー)

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