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愛情を注げば注ぐほど応えてくれる 保護犬との暮らし


 保護犬は、飼うのが大変、子犬にくらべていっしょに過ごせる時間が少ないなど、ネガティブな印象をもたれやすい。しかし、これをマイナスにとらえるかどうかは飼い主次第なのではないだろうか。心も身体も弱った子たちと少しずつ距離をちぢめていくことは、お互いにとってかけがえのない時間。いっしょに過ごした心の年月は、濃密に過ごしたか否かで、長くも短くもなる。

 今まで2頭のフレンチブルドッグを保護したご家族がいる。保護犬の存在をもっと知ってほしい! と主張するママさんに「愛ブヒとの出会い」「保護犬でしか味わえない楽しさ」をうかがった。


長女・羽菜ちゃんとの出会い

「結婚前から主人も私も犬が大好きでした。家族に迎えたいと考えるようになる中で、飼育放棄をされて辛い思いをしている子たちがいることを知り、迎えるなら保護犬にしようと決めていました」

 特に犬種にはこだわっていなかったというママさん。偶然同じマンションに住むフレンチブルドッグに出会い、かわいいなぁと思っていた矢先、フレンチブルドッグの里親募集が出ているのを見つけたそうだ。

「主人にそのことを話したら、他の子のときとは全く反応が違ったんです。きっと、運命的な何かを感じたんでしょうね。すぐに保護している方に連絡をとり、岐阜県まで迎えにいきました。その子が羽菜、我が家の大切な長女です」


次女・茉菜ちゃんとの出会い

「長女の羽菜は、7歳と7か月で虹の橋に行ってしまいました。シニアになって、そろそろ定期検診の回数を増やそうかなと思っていた矢先、原因がわからないまま突然倒れ、その4日後に亡くなってしまいました。」

 突然やってきた羽菜ちゃんとの別れ。ママさんは悲しみに暮れる日々だったという。

「そんなとき、私たちを救ってくれたのが次女の茉菜でした。羽菜がいたころから妹を迎えたいと思っていたので、里親募集のホームページを見るのが習慣になっていました。ある日、なんとなくページを見ていたら、神戸の山奥に放棄されていたというガリガリで不安そうな顔をした子を見つけたんです。主人にそのことを話すと『こんな子ほっとかれへんやろ!』と。私も同じ思いだったので、すぐに保護ボランティアさんに連絡を取り、正式に我が家の次女になってもらうことが決まりました。それが茉菜です」

 羽菜ちゃんと茉菜ちゃん、保護されていた子を2度も救ったご家族。ママさんいわく、保護犬には子犬と違った楽しさがあるという。


保護犬は、愛情を注ぐほど応えてくれる

「羽菜と茉菜を家族にむかえたことで、私たちも学ぶことがたくさんありました。長女の羽菜は、我が家に来るまでの半年間あちこちたらいまわしにされ、とても人間不信になっていました。けれど、辛い思いをした分こちらが精いっぱいの愛情を注げば、それを敏感に受け取ってくれて、三か月もしないうちに甘えん坊で明るく優しいおテンバさんに変わりました。きっと、これが本来の羽菜の性格なのだと思います。

 茉菜のときは、また違った大変さがありました。茉菜は数年感ネグレクトされた状態だったので、健康面でもいろいろな問題があり、まっすぐ歩くこともできませんでした。でも、羽菜を育てたときに学んだこと、この子たちの個性に合わせてどれだけ私たちが茉菜を愛しているかを伝えていくうちに、普通の生活を送れるようになりました」


家族を待っている子がたくさんいる

「子犬ちゃんには、そのときしか味わえないかわいさがあります。でも、ペットショップに並ぶその子たちの陰で、羽菜や茉菜のように悲しい思いをしている子が、まだまだたくさんいます。その現実を知ったいま、子犬ちゃんをペットショップやブリーダーさんから迎えるという考えは私たちにはなくなりました。子犬ちゃんをむかえることに否定的というわけでは、決してありません。どんな形であれ、かけがえのない家族の一員になった子を終生、責任をもって大切に暮らしていくことが一番なのだと思います」



羽菜・茉菜ママ

大阪市在住、重度のブヒ中毒。現在は、保護犬だった茉菜ちゃんと暮らしている。長女の羽菜ちゃんをきっかけにフレンチブルドッグに出会えたことを感謝している毎日。
Instagram @ hanamanapapamama

BUHI

BUHI(ブヒ)

オークラ出版刊。フレンチブルドッグに完全特化した専門誌で、愛情あふれる記事と心躍らせるグラビアが特長。3・6・9・12月27日の年4回発売。キャッチフレーズは「人生でフレンチブルドッグに出会えた強運なあなたへ」。
URL:http://oakla.com/category/book/buhi


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