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熱帯夜に窓を開けて「スースーハーハー」 猫アレルギーの悲しきジレンマ

太ももに乗り、甘えモードのモモ
太ももに乗り、甘えモードのモモ

 猫が家にいると、外出している時は「早く帰って可愛がりたいなぁ」と思うし、在宅中は「ずっと一緒にのんびりしていたい」と思う日がほとんどですが、ごくまれに「猫のいない空間で過ごしたい……」と願うこともあります。


 なぜなら、私が猫アレルギーだからです。


 基本的には猫アレルギーであっても、猫と楽しく、のん気に暮らしている私ですが、1年に数回、アレルギーが悪化してしまうことがあるのです。


 もしかしたら、アレルギーの薬を飲んでいれば悪化することはないのかもしれませんが、諸事情により、薬は服用していないのです。


 これを読んでくださる方に「猫アレルギーって怖い」とか「飼いたくない」と思ってほしいわけではなく、かといって「猫アレルギーの人も猫を飼えるよ」と声高にお勧めしたいわけでもありません。それぞれ症状や状況の違いもあるし、答えは一つではありません。あくまで私のケースについてお話します。


 つい先日、日中に30度を越えた真夏日の夜、いつものように猫とテレビを観ながらくつろいでいた私。


 マスクをしていても、くしゃみや鼻水が出るはいつものことなので、あまり気にしていませんでしたが、次第にセキも出るようになってきました。私の場合、セキが出ると、呼吸が苦しくなる寸前のサインなので、ちょっと危険信号なのです。


 それでも、見たいテレビがあったので、その場を離れずにいると、息がゼイゼイし始め、肺が苦しくなる感覚がありました。


 これはマズイ……。


 外の空気が吸いたくなりましたが、その日は熱帯夜で、湿度も高く、夫も同じ部屋にいるので、窓を開けるわけにもいきません。


「くっ、苦しぃ~」と夫に訴えると、マンガ雑誌を読んでいた夫は「とりあえず寝室にいれば?」とあっさり。


 結構な異常事態なのに、なんて冷静なのかしら……。


 私はセキ込みながら、猫は立ち入り禁止の寝室へ。冷房はかけずに、窓を全開にしました。生温かいぬるっとした風を、肺全体に送り込みます。


「スハー!スハーー!ゴホゴホ…」


 真っ暗の部屋で、窓とベッドの間の30cmほどの幅の床に寝そべり、呼吸を続けます。


「スーーースーーーハーーハーー」


 外の空気を吸い込むと、肺の“ゼイゼイ”した感覚が少しずつ薄れてくるのが分かりました。テレビも音もない、暗くて生温かい場所で、ただ呼吸に意識を向けます。ああ、ヨガのの先生が「呼吸に意識を向けて」とよく言っているけど、こういうことなのかな……(多分違う)。


 何もすることがないので、猫のかわいい瞬間に想いを馳せました。やっぱり、猫はかわいい。かけがえのない家族。そして、苦しくなってしまった原因について考えました。


 真夏日は猫のためにも冷房をつけっぱなしにせざるを得ないので、換気を怠りがちになり、空気が淀んでしまったのかもしれない。空気清浄機以上に、換気は大切なのかも。これからは、毎朝必ず換気をしよう。あと、もっと掃除を念入りにしよう。と心に誓いました。


 30分ほどで肺が回復し(これも人体の不思議と言うべきか……)、リビングに戻ると、夫はマンガを膝にのせてグースカ寝ていました。


 私が苦しんでいたというのに、なんとのん気な……と、イラつきましたが、アレルギーの苦しさは、なかなか他人に分からないもの。


 猫アレルギーの人でも猫と快適に暮らすためには、常に“気を付ける”。万が一、悪化したときの対策も用意しておく。そうすれば、アレルギー持ちでも猫と幸せに暮らすことも夢ではないというお話をしたかったわけです。


 過去記事の『猫アレルギーだと分かったら……猫と暮らすための5つの対策』もご参考にしていただければ幸いです。


(ヤスダユキ)


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