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sippo・Powered by ヤマザキ学園・sippo|更新|2017/08/08

ヒトとペットの豊かな共生を目指して ヤマザキ動物愛護シンポジウム

ヒトと動物の共生について語り合った「第7回ヤマザキ動物愛護シンポジウム」
ヒトと動物の共生について語り合った「第7回ヤマザキ動物愛護シンポジウム」

 「動物愛護と青少年の教育を考える」をテーマに、第7回ヤマザキ動物愛護シンポジウム(主催:学校法人ヤマザキ学園、特別協力:朝日新聞社)が17日、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで開かれた。少子高齢化社会が進むこれからの時代に、ヒトとペットの関係はどうあるべきかについて関係者らが話し合った。

 

 基調講演では、国立科学博物館の林良博館長が、ヒトと動物の共生のあり方について、さまざまな側面から解説。深海に暮らす生物たちを例に挙げて、「全く関わらないという関わり方」も大切であると説いた。

 

 さらに、過去10年間のヒトと動物を取り巻く環境の変化について、住環境や飼育動向などのデータを紹介。「少子高齢化はこれからも間違いなく進行する。子どもや高齢者が動物と快適に暮らすためには、動物に関わっている人たちや、介護・健康に関わっている人たちが共同で取り組む必要がある」と述べた。

 

国立科学博物館の林良博館長による基調講演が行われた
国立科学博物館の林良博館長による基調講演が行われた

 パネルディスカッションには、林館長のほか、一般財団法人動物看護師統一認定機構の佐々木伸雄機構長、環境省動物愛護管理室の則久雅司室長、歌手・女優のジュディ・オングさんが参加。ヤマザキ学園の山﨑薫理事長が座長を務め、「みんなで考える、ヒトとペットの豊かな共生社会」をテーマに議論した。

 

 佐々木機構長は、動物看護師の役割や公的資格化に向けた課題などを説明。「高齢化社会、核家族化社会の中で、ペットが家族にとって大きな役割を果たしてくれている。動物看護師を家庭にお送りして、高齢者のペット飼育を支援できないかと考えている」と話した。

 

 則久室長は、日本と西洋の動物観の違いについて触れた。動物が死にそうで苦しんでいる場合に、生きていることを優先する「動物愛護」と、苦痛を与えないことを優先する「動物福祉」にはジレンマがあるという。それらを乗り越えて人間と動物が共生していくためには、「多様な価値観を持つヒトの共生から」と述べた。

 

 ジュディ・オングさんは、手や足が不自由な人の日常の動作をサポートする介助犬について説明。自身が一緒に暮らした愛犬たちの思い出も振り返り、「私にとって犬は、切っても切れない仲で、人生を楽しく支えてくれる伴侶」と語った。

 

ジュディ・オングさんらが参加したパネルディスカッション
ジュディ・オングさんらが参加したパネルディスカッション

 最後に、山﨑理事長が「生物の多様性がうたわれている中で、人間も自然界の中に生かされている生命だということを、動物たちから学ぶことがたくさんあります。私たち人間も、動物たちの仲間の一員であるということ忘れずに、このシンポジウムを続けていきたい」と締めくくった。

 

 シンポジウムは、1967年に設立されたヤマザキ学園の50周年を記念して開催。翌18日に105歳で亡くなった聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さんが学園の最高顧問を務めていて、シンポジウムにもメッセージが寄せられた。

 

 山﨑理事長は「日野原先生は『看護はアートである』という思想をお持ちで、『動物の看護もアート、技である。ただし、動物を思いやる心、人を思いやる心が大事だ。それに裏付けられた技である。』と、先生からたくさんのことを教えていただきました」と、冒頭のあいさつで語っていた。

 

ロビーには衣食住についてのパネル展示も
ロビーには衣食住についてのパネル展示も

 同学園は、日本で初の動物看護学部を設置したヤマザキ学園大学(2018年4月に「ヤマザキ動物看護大学」に名称変更)などを運営している。11月5日にも、50周年記念イベントとして公開講座「ヒトがイヌと歩くということ」を開催する。

学校法人ヤマザキ学園公式HP

 

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