“猫のおしっこ採取” この重要ミッション、どう達成する?

飼い主におしっこを狙われるキジトラ猫モモ
飼い主におしっこを狙われるキジトラ猫モモ

 そう遠くないうちに、達成しなければならないミッションがあります。


 それは“猫のおしっこ採取”です。


 まだまだ若々しさでいっぱいの我が家の猫たちですが、来年は7歳を迎えます。猫がかかりやすい腎臓病などの疾患がないかどうか、いつか病院でおしっこを調べてもらいたいと思っているのです。


 病院で膀胱を押したり、カテーテルで採取する方法もあるようですが、あくまでそれは最終手段。自宅でストレスなく採取する方法を模索しています。


 猫トイレの構造次第で、容易に採取できますが、我が家の猫トイレの場合は困難なのです。


 おしっこが採りやすいトイレは、いわゆる二層式のシステムトイレです。これは、猫砂の下が網状になっていて、更にその下のトレイにおしっこが落ちるようになっています。普段は、臭い対策のためおしっこシートを敷きますが、シートを外せばおしっこが溜まるので、簡単に採取ができます。


 我が家も、猫を飼い始めた数年はこのトイレを使っていました。しかし、おしっこで猫砂の一部が溶けてしまい、網につまりやすく、掃除が大変だったので、二層式トイレとお別れをしたのです。

 

 ちなみに猫砂のタイプ、システムトイレの種類によって、網につまりやすいかどうかは異なります。私は紙の猫砂を使っていたので、溶けやすかったのでしょう。


 ここ数年は、猫砂に直接おしっこが染み込むタイプの猫トイレを使っているので、おしっこだけが溜まることはなく、採取することができません。


 せっかく使い勝手の良いトイレを変えるのも……と思い、他の採取の方法はないか調べてみました。


「猫がおしっこをしている最中に、にじり寄って、おたまなどを当ててそこにしてもらう」というものもありました。


 おたまに……?って、100均で買ってくれば良いので、問題はそこじゃありません。トイレ中に人が近づいても気にしない猫だけに適用されるようですが、それにしてもそんな荒業が可能なのか……。


「スポンジに含ませる」なんてのもありましたが、そのスポンジから搾り取る勇気が持てそうにありません。


 何か便利グッズがあるはずだと、さらに調べると“ウロキャッチャー”なる、ペットのおしっこ採取用のグッズがお手軽な値段で販売されていました。


 竹串のような棒の先に小さなスポンジが付いていて、おしっこ中にサッと差し込み、スポンジに含ませるというものです。


 これなら、おたまほどのインパクトはないし、このまま病院に持っていって良いようだし、おしっこ中に近づけさえすれば、採取できそう。


 では、購入前にイメージトレーニングをしてみよう!と、猫らのおしっこスタイルを観察してみることにしました。

 

飼い主に甘えるサビ猫あんず
飼い主に甘えるサビ猫あんず

 我が家の猫トイレは、屋根のあるドーム型で、猫がすっぽり入ると見えなくなってしまうので、それほどじっくり猫のおしっこを眺めたことがなかったのです。


 まずはトイレの屋根を外し、見やすくしておきます。そして、猫がトイレに向かうのをひたすら待ちます。


 すると、キジトラ猫モモがトイレに入り、クンクンし始めました。お、待ちに待った、おしっこチャンスの到来か。


 モモが警戒しないように、じわじわと近づきます。そばに人がいるせいでおしっこをやめてしまうようなら、ウロキャッチャーは使えないでしょう。


 私が横にいてもモモは気にしていなかったので、第一関門はクリア。


 するとモモは、お尻をぺったりと猫砂につけて、シャーと用を足し始めました。猫砂との間に、何かものを挟める隙間はありません。


 もしかしたら、こんな猫の場合は、そーっと、かつ無理やりお尻の下に差し込んで採取するのかもしれません。しかし、モモは繊細な猫なので、それでトイレが嫌になっても気の毒です。


 そう思うと、やはりトイレを二層式に変えて採取するのが、猫も人も最もストレスがないのかもしれません。


 2つあるトイレのうち1つを二層式にしようか、考え始めています。


(ヤスダユキ)

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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普通の家で飼われている猫「あんず」と「モモ」。飼い主の主婦が、2匹との生活や発見をユニークな視点で切り取る人気連載です。
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