不明の土佐犬、死体で発見 連れ去られて殺された? 青森県

土佐犬が飼われていた犬舎=青森県六ケ所村
土佐犬が飼われていた犬舎=青森県六ケ所村

 27日午前8時45分ごろ、青森県おいらせ町の百石海岸沿いの防風林で、近くの漁業の男性(78)が土佐犬1頭が死んでいるのを見つけた。県警地域課によると、六ケ所村で行方不明になっていた土佐犬と確認された。発見場所と飼育場所は直線距離で約40キロ離れていることから、野辺地署は何者かが土佐犬を連れ去って殺した可能性が高いとみて、死因などを調べている。
 

 この土佐犬は、体長約1・3メートル、体重約80キロのオスで、闘犬用。死体に目立った外傷はないという。六ケ所村尾駮の無職男性(72)が自宅敷地内の犬舎で飼っていたが、23日朝にいなくなっているのに気付き、警察に届け出ていた。
 

 野辺地署などが捜していたが、目撃情報がなく、ふんや足跡なども見つからなかったため、同署は連れ去られた可能性が高いとみていた。飼い主の知人で、NPO法人「全土佐犬友好連合会」(北九州市)の本部長を務める今井勝男さん(78)は「小屋もおりもしっかりしていて、逃げられるような状況ではない」と話す。
 

 青森は闘犬が盛んで、六ケ所村によると、村内でも13人が34頭を飼育している。
 

 今井さんによると、成犬は20万~30万円で取引されている。土佐犬は専用の引き綱を見せれば、運動できると思って喜んでおりから出て行くという。今井さんは「ただ、80キロとなると1人で運ぶのは無理。途中で手に負えなくなって殺したのでは」と話す。

 

 飼い主は「しょうがない。覚悟はしていた」と話した。

朝日新聞
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