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朝日新聞・朝日新聞デジタル|更新|2017/03/06

人がネコになれるまち、ってアリ? 「しゅうニャン市」を宣言した周南市長と議会が大論戦

市が作製した「しゅうニャン市」のポスター
市が作製した「しゅうニャン市」のポスター

 山口県周南市の知名度アップにつなげようと、市が愛称を「しゅうニャン市」に決め、PR作戦に乗り出してから1カ月あまり。1、2日に開かれた市議会の一般質問で、市議の多くが「市税を投入する意味があるのか」といった疑問を投げかけ、「有効な投資」とする木村健一郎市長と論戦を繰り広げた。


 愛称の決定は、昨年4月1日のエープリルフールに合わせた動画で木村市長が「しゅうニャン市になります」と市名変更したところ、大反響を呼んだのがきっかけ。市は親しみやすく、覚えやすい「しゅうニャン市」を前面に出すことで知名度アップにつなげようと、1月22日にプロジェクトをスタートさせた。

「しゅうニャン市」をPRするポスターやバッジ、バッグ=山口県周南市
「しゅうニャン市」をPRするポスターやバッジ、バッグ=山口県周南市

「ネコのように自由にのびのびと居心地よく暮らせるまち(人がネコになれるまち)」をキャッチフレーズに、インターネットに特設サイトを開設してロゴ入りのポスターを作製。PRしてくれる個人に特製缶バッジをプレゼントしたり、ロゴを使った商品を開発する企業を募ったりしている。新年度当初予算案にはプロジェクト関連事業費として2500万円を計上した。


 これに対し、市議からは「人がネコになれる街なんてありえない。なぜネコなのかと尋ねられても、市民は答えられない」「きまじめな日本人にダジャレが通用するのか」「去勢手術助成など野良猫対策にこそ本腰を入れるべきでは」などの質問や意見が続出。


 木村市長は5千個用意した缶バッジがほぼなくなり、50を超える企業や団体がプロジェクトに参加していると説明した上で、「全国的な知名度がほとんどないまちをPRするにはインパクトのある施策が必要。ゴロ合わせではなく、計画性や戦略性を十分詰めた上で進めている」と応じ、理解を求めた。


(三沢敦)