動物が快適に暮らせる社会とは 映画「ズートピア」で考えたこと

(写真は本文と関係ありません)
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 ずーっと見に行きたかった映画「ズートピア」。最寄りの映画館で公開が終了するぎりぎりの先週、見に行ってきました。

 動物が主役の映画(というより人間は出てきません)、そして表情豊かな魅力のある動物たち。実際の動物の世界では、肉食動物も草食動物も仲良く暮らすという設定はありえないことですがウサギにキツネ、カワウソ、ヒツジ、スイギュウ、ナマケモノ、ライオン、チーター……本当にたくさんの動物が出てきます。そしてそれぞれの動物に合わせた作りになっていることが、とても印象的でした。

 例えば、主人公であるウサギのジュディがズートピアに向かう電車に乗るシーン。ドアからはトナカイが降りてきます。ですが、このトナカイが降りてくるドア以外に、二つのドアが開きます。そう、動物の大きさに合わせて、電車のドアが開くのです。また、電車がズートピアに到着した後、ウサギやライオン、キリンなどの動物はエスカレーターを使っていますが、カバは水路から出てきますし、ハムスターは滑り台のような専用の筒から出てきます。

 ジュースバーでは、ジュースが背の高いキリンの高さまで上がります。しかもそのジュースは搾りたてのアカシアジュースと書かれています。キリンの主食であるアカシアですね。

 この映画はどの動物も同じ大きさで描くのではなく、実際の大きさに基づいて描かれているようです。大きさの違う動物が共に暮らす……だからこそ、それぞれの動物が快適な暮らしをおくることができるよう、それぞれの動物に合わせた作りが必要なんですね。他者を尊重することの大切さを改めて教えてくれます。

(写真は本文と関係ありません)
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 人間社会においては人間が中心です。そうであれば、動物が快適に暮らせるよう、人間が動物に合わせた環境を作る必要があるのではないでしょうか。ペットは家族の一員と言われていますが、炎天下で人間も暑いと思う中、犬を散歩している人をよくみかけます。動物のことを配慮すればきっともっと動物が過ごしやすい社会になると思います。動物のことを配慮し、動物にやさしい社会になるといいですね。

「ズートピア」――それは、動物たちが人間のように暮らす楽園ズートピアを舞台に、“夢を信じる”ウサギの新米警官ジュディが、“夢を忘れた”キツネの詐欺師ニックとともに、楽園に隠れた驚くべき秘密に挑むファンタジー・アドベンチャー。

(ディズニー映画の公式サイトから引用)

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