TOP > 第30回 保護犬の譲渡事前講習会に参加、心に響いた獣医師さんの言葉

岩倉由貴 動物とわたし

岩倉由貴・sippo|更新|2017/02/20

第30回 保護犬の譲渡事前講習会に参加、心に響いた獣医師さんの言葉

ついに譲渡の事前講習会に!(写真は本文と関係ありません)
ついに譲渡の事前講習会に!(写真は本文と関係ありません)

 寒暖の差が激しいですね。春はもうすぐでしょうか。先日、東京都動物愛護相談センターの譲渡事前講習会に参加しました。1月は大学での授業があるため行けず、2月は絶対行こう!!と1月から予定をいれていました。

 予約の電話を入れると、住まいや年齢、犬を飼うことに家族の同意が得られているかなど、いくつか質問をされました。この質問は同センターの譲渡を受けるための条件で、「お申し込みの際に、上記の条件を確認いたします」と書いてあるものです。非常に丁寧に一つひとつ、質問内容の確認が行われたことが印象的でした。無事予約を済ませ、あとは当日を待つのみです。

 この日の天気予報は雪。予報通り、会場に向かう途中でちらちらと雪が舞ってきました。朝10時からの講習会では、飼養相談係の獣医師の先生がお話をしてくださいました。飼い主として大事なこと、しつけに関すること、センターにいる動物のこと、フードのこと、衛生管理のこと、同行避難のこと、かつては犬の方が人気で、猫は譲渡会を行ってももらい手がいなかったが今では猫への問い合わせも増えていること、はやった犬種と収容される犬種は関係があること、平日に譲渡前講習会を行う意味などなど。本当に盛りだくさんの内容でした。

 お話の中で、「飼育放棄の理由として飼い主の病気・死亡・高齢の割合が以前より高くなった」「こういう事態は起こりうることだと認識することが大切である」、とありました。認識していれば事前に対策も考えられます。講習会への参加の申し込みはしたものの、考えれば考えるほど不安に思い、なかなか動物を飼うことに一歩を踏み出せないでいましたが、そっと背中をおしてくれる言葉でもありました。

 資料を読み上げたり、淡々と説明をしたりするのではなく、先生ご自身の経験も含め、先生の言葉でお話をしてくださり、心にストレートに届きました。そして飼い主や動物に対する温かい気持ちが伝わってきました。メモを取るのに必死になるほど、本当に充実した内容でした。

 終わった後、外に出てみると、朝は舞う程度だった雪も傘が必要なくらい降っていました。とても寒い日でしたが、譲渡対象者として登録されたことに喜びを感じ、また、先生の温かいお言葉に触れ、私の心はぽかぽかでした。

岩倉由貴

岩倉由貴(いわくら・ゆき)

東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。経営学博士。現在、横浜商科大学商学部商学科准教授。専門は流通とマーケティング。


岩倉由貴 動物とわたしの記事