ビビリ猫も30分で仲良し ペットシッターさんの力を見た!

初対面の人にも、すぐに腹を見せるあんず
初対面の人にも、すぐに腹を見せるあんず

 夏休み2泊3日の旅行の間、猫はもちろんお留守番でしたが、ペットシッターさんに留守を頼みました。

 

 今まで2~3回お願いしたことのある、私と同年代の女性シッターさん。細身で文化系の佇まいにも関わらず、20分くらい自転車を走らせて家に来てくれ、夏場は真っ黒に日焼けしている働き者の女性です。

 

 たまたまHPで見つけた彼女に初めてお願いしたとき、シッター業を始めたばかりのため、絶賛売り出し中といった感じでした。手作りのチラシをくれたり、HPで丁寧な猫ブログを書いていたり、シッターをしてくれた後は、我が家の猫の絵を描いてくれたり、彼女なりの細やかな工夫が見られました。その後は1~2年ほどで、彼女はすっかり引く手あまたとなり、新規のお客さんを制限するほど人気者になっていました。

 

 動物病院以外で、いざとなったときに頼れる猫の専門家でいたい、というシッターさんなので、とても頼りになります。人気者になるのも良く分かります。

 

 シッターさんには旅行の前日、我が家にカギを取りに来てもらい、部屋に上がってもらって話をしていました。すると、すぐに人懐っこいサビ柄猫のあんずが寄ってきました。

 

「あんずちゃん、お久しぶり~覚えてる?」と、優しくあんずに話しかけるシッターさん。

 

 シッターさんがあんずの頭をなでると、ゴロゴロ言って、すぐにゴロンと腹を見せるあんず。

 

 約1年ぶりくらいの訪問なのに、あんずは覚えているのかな?猫は3日で飼い主も忘れるんじゃないの? でも、あんずの場合、大人の女性の訪問客には、すぐに心を開きます。先日は、初対面の姉にも腹を見せていたので、覚えているかどうかの判断はできません。

 

 一方、ビビリ猫のモモは、“ピンポーン”とともに物陰に隠れてしまい、シッターさんが部屋に上がるとすっかり姿が見えなくなりました。

 

 名前を呼んでも、物音ひとつ立てないので、モモの様子をシッターさんに見せるのは諦めて、2人で猫話に花を咲かせていました。

 

 シッターさんも飼い猫が3匹いて、老化や病気のため、それぞれの猫に与えるエサが違うので苦労しているといか、うちのモモが太り気味になってしまったので運動をさせないと……という話をしていると、あっという間に30分以上が経過していました。

 

 あんずは、話に参加しているつもりなのか、そばでニャーニャー騒いでいます。

 

 そして、モモは隠れっぱなしかと思いきや、おずおずと出てきて、こちらを伺っていました。

 

「モモ出てきた! こっちおいで! 明日からシッターさんが来てくれるんだよ」と私が声をかけると、おどおどしながら、じっとシッターさんを見つめています。

 

「モモちゃん、私のこと覚えてる? 明日から遊ぼうね」と、シッターさんが声をかけると、モモはビクビクしながらも、こちらに寄ってきて、シッターさんのにおいをクンクン嗅ぎ始めました。

 

 モモは、自ら訪問者に近づいたりしないので、やっぱり覚えているのかな? だとしたら、猫の記憶力も捨てたもんじゃない。

 

 モモはシッターさんになでられて、緊張しながらも、怖がってはいないようでした。

 

 さすが猫シッター。スーパービビり猫のモモを、訪問30分で手なずけてしまうなんて……。

 

 シッターさんを見ていると、猫に好かれる理由は、猫のことを勉強したから、というだけでないような気がしました。まず、話し方が落ち着いていて、声がやさしいこと。そして動きがゆっくりで物音が立たないことではないのかなぁと勝手に分析しています。

 

(ヤスダユキ)

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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この連載について
猫アレルギーですけど
普通の家で飼われている猫「あんず」と「モモ」。飼い主の主婦が、2匹との生活や発見をユニークな視点で切り取る人気連載です。
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