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Shi-Ba・Shi-Ba|更新|2017/01/03

筋肉の成長ピークは1歳 柴犬の筋肉を学ぶ③

マッチョな人が好き、筋肉に惚れ惚れしちゃう……ってな人も意外と多いようだが、愛犬の筋肉について意識したことはあるだろうか。犬の筋肉はどんな役割をしているのかなど、筋肉にまつわるアレコレを詳しく学ぼう。
Text:Hiromo Mizoguchi Illustration:Yuko Yamada
監修:高崎一哉先生



筋肉の成長

 犬の筋肉はどのように成長していくのだろうか。そしてよい筋肉をつくるのにはどうしたらいいのか。詳しく知っておこう。

誕生

成犬と比べると柔らかいが、子犬にも筋肉はある。オスとメスで違いはない。
6ヶ月過ぎから性ホルモンの影響を受け、筋肉が発達。性別で違いが出てくる。

ピーク

性成熟の終わる1歳頃にピークを迎える。
少しずつ筋肉は衰えていく。
筋肉が衰えていくスピードが速いか遅いかは、運動や食事によって違ってくる。

筋肉の成長の流れ
筋肉の成長の流れ

性ホルモンの影響を受けてオスとメスで違いが出る

 子犬の身体は柔らかく、筋肉があるように感じない。だが、筋肉がなければ身体を動かしたり、身体を守ることができないため、生まれながらに筋肉はある。子犬はこれから成長していくので柔軟性のある筋肉をしているのだ。

 人間の場合、男性は体重の約40%、女性は35%を筋肉が占めるといわれているが、犬の場合もオスの方が筋肉は多いのだろうか。

「犬の場合、オスとメスでのはっきりした割合はわかりませんが、オスは男性ホルモンの影響によって、筋肉の発達や成長が促されます。人のように男性の方が身体がかたくて、女性が柔らかいというのは、犬も同じ。男性ホルモンの影響で、オスとメスで違いがあるのだと考えられます」と高崎先生。

 人間でいえば思春期の頃。犬の場合は性成熟の手前までは、オス、メスの差はなく筋肉は発達しているそうだ。性成熟は、柴犬であればだいたい生後6ヶ月頃からはじまり、1歳頃で終わることが多い。その間にそれぞれの性ホルモンの影響を受け、オスとメスで少しずつ筋肉に差が出てくる。

 早期に去勢をすると、未去勢のオスと比べて、筋肉が柔らかな印象になるというのは、男性ホルモンの影響を受けていないからといえるだろう。

 筋肉の成長のピークは、性成熟の終わる1歳頃となる。生まれもった筋肉をしっかりと成長させるためには、1歳までが重要になってくる。

 そして、1歳を過ぎると成長した筋肉は少しずつ衰えていってしまう。人間であれば、自分で意識して運動や食事などによって筋肉を維持させたり、弱った筋肉を鍛えようと努力する。犬は自分ではできないため、飼い主が注意してあげることが大切だ。

筋肉のピークは1歳 食事と運動が重要

【運動のポイント】

 筋肉が成長する時期と、その後の運動において心がけたいことを知っておこう。

成長期には激しい運動は避ける

 筋肉の成長や維持のためには、適度な運動を行い、適度な刺激を加えることが大切。特に1歳までの成長の時期は、激しい運動は避けること。例えば、自転車などで伴走させるのは、犬の意思とは関係ないため、途中でどこか痛いと思っても犬はやめることができない。将来的に関節を痛めてしまう可能性がある。安全な広い場所で走り回る、たくさん遊ぶなどであれば、途中で犬が休むこともできる。そして、シニアになっても、動ける限りはいつも通り散歩は続けてあげよう。若い頃と比べて歩く距離は短くなったとしても、同じ時間をゆっくり歩くだけでも筋肉に適度な刺激を与えることになる。また、年齢に関係なく、できるだけ土の上を歩かせることが、筋肉や関節の保護につながる。


【食事のポイント】

 運動と合わせて食事も、筋肉の成長や維持のためにはとても大切になってくる。

ライフステージに合ったフードを

 よい筋肉を作るためには、たんぱく質を適量で消化しやすいカタチで摂ることがよいと人も犬もいわれている。犬の場合、もともとは肉食動物のため、例えば大豆のような植物性たんぱく質よりも、動物性たんぱく質の方が消化しやすい。食材の一例としては、カッテージチーズ、鶏肉などがあげられる。ただし、鶏肉はリンの含有量が多いので腎臓に負担をかけてしまう可能性がある。腎臓が悪い犬は鶏肉は避けること。そして、消化吸収をよくするためには、できれば生のままより、熱を加えた方が胃腸への負担も少ないと考えられる。筋肉のためはもちろん、健康維持のためにも、信頼できるメーカーのライフステージに合ったドッグフードが、栄養バランスの面においても理想的だといえる。


監修:高崎一哉先生

高円寺アニマルクリニック院長。治療のみならず、食事や飼育環境の改善など飼育指導にも積極的に取り組み、ドッグトレーナーと連携してしつけの指導にも力を入れている。
高円寺アニマルクリニック 東京都杉並区高円寺南2-14-14 
TEL03-3311-1014
http://koenji-ac.com/

Shi-Ba

Shi-Ba(シーバ)

柴犬をメインとした日本犬専門マガジン(柴犬・秋田・紀州・北海道・四国・甲斐犬)。既存の「日本犬=番犬」という硬直したイメージにとらわれることなく、今の時代に合った新しいカタチの飼い方やライフスタイルを、数多くの実例取材をもとにしたオモシロ企画で提案。また日本の民族文化や伝統工芸などを柴犬が紹介していくコーナーなど、そのイケイケの編集方針が生み出す独特な世界は、「ペット雑誌」という言葉だけではもはやくくりきれない?
公式Facebook:http://www.facebook.com/ShiBa2929


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