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sippo・sippo|更新|2017/05/03

どうして愛犬が観葉植物を食べてしまうの? その理由がわかった!

お得意の「なんかくれ」光線。3匹集合時はなぜか、無言の威圧。中央の父犬(11歳)のアピールはこの数年でさらに磨きがかかり、円熟の域に
お得意の「なんかくれ」光線。3匹集合時はなぜか、無言の威圧。中央の父犬(11歳)のアピールはこの数年でさらに磨きがかかり、円熟の域に

 みなさんどうも。あんまり気前よくゴハンをくれない人間4人とひとつ屋根の下で暮らしている、犬一家です。同居人が書いた「犬が食べてはいけない植物」にチラッと登場しましたが、我々は葉っぱカミカミが好きなんです。ちょっとぐらい、いいじゃん!と思うわけです。まったく。心がせまいと思いません? こっちは毎日癒やしてあげているってのに。


 なーんて、言いだしそうです。しかし、この3匹の中に!「葉っぱカミカミ」どころか「葉っぱモグモグ」がいます。リビング周辺での目撃情報が多数寄せられるのは、左端の娘(3歳)。隣の父(11歳)、その隣の母(4歳)は今のところ「葉っぱカミカミ」「葉っぱクンクン」だけなのです。娘1匹のことなのか、実は父母2匹もこっそりやっているのか……は、まだ観察を続けています。

 

至近距離で写真を撮っていてもお構いなしでモグモグ。娘犬、無心の境地?
至近距離で写真を撮っていてもお構いなしでモグモグ。娘犬、無心の境地?

「植物荒らし」に耐えかねて、正月から置いている「ペットプラント」。確かに、大事な観葉植物を荒らされることは減ったので、一定の効果があったといえます。ただ、実際にはモグモグの対象が変わっただけで「犬が植物を食べている」ということには変わりません。食事の量、ストレスや体調の変化などが影響しているのでは、という疑問は残ったままです。うーん、大丈夫なのかしら……。クローバー動物病院の蜷川圭一先生に聞くと、草花を食べたがるという相談はよくあるのだそうです。「大体の場合は散歩中ですね」とのことですが、それが家の中か外かというのはあまり関係がない様子。


「積極的に植物を食べるという場合、食欲過多でとにかく何か食べたいからということはほぼないですね。何か違う理由に行き着くことが多いです。まず挙げられるのは、胃のむかつきや栄養バランスの偏りを本能的に解消しているケース。まれにですが、興味やストレスなどが関係していることもあります」


 ちなみに、犬がストレスを感じているときの一般的なサインには「指先をなめる」「手首やひざのあたりをなめる」「尻尾を追いかける」などがあるとのこと。ソワソワ系の挙動ですね。うちの娘犬には当てはまりませんでした。誰よりもマイペースな暮らしぶりなので、ストレスは無さそうです。

 

ある日の湯上がり3連発。あまり好きではないポチャ(風呂)後、「もう疲れちゃったんですけど」で安定のダラダラ……
ある日の湯上がり3連発。あまり好きではないポチャ(風呂)後、「もう疲れちゃったんですけど」で安定のダラダラ……

「飼い犬が植物を食べてしまう」、こんなときに気にかけておくべきことはあるのでしょうか。先生は、注意すべき二つのポイントを教えてくれました。

 

 

●ポイント1:戻したモノの「色と状態」をチェック

 朝や食事前の空腹時に吐いたモノが「黄色い泡状の液体」だった場合。このケースは少し注意が必要だそうです。もともと犬は人より吐き戻しやすいそうですが、白か透明な泡状の胃液に食べ物が混ざったモノがほとんど。この黄色の正体は「十二指腸内の消化液」。十二指腸は胃より奥にあるので、本来は吐き戻すことができません。しかし、胃の出口部分の機能が弱まっていると、睡眠中に逆流を起こすことがあるそうです。「消化液には唾液、胃液、十二指腸液があって、体の奥に進むほど成分が強くなります。犬が黄色いモノを戻すときは、だいぶ胃がむかついているんですよ」と先生。なんだか人間のようですね。朝、こうしたむかつきを慢性的に感じている子を散歩させると「何とかして吐きたい!」という状態になり、本能的に草を口にするそうです。そのツラさ、早く気づいてあげたいですね。こうした吐き戻し症状が続く場合には、獣医さんに相談しましょう。

 

 

●ポイント2:日中は何をしている?

 もう一つは、日中の過ごし方について。ひとりぼっちでの留守番や、コミュニケーションの充実度などが関係する可能性もあるようです。「犬はもともと、1日の活動時間のほとんどを採食に使う生き物なんです。探す、獲得する、食べる、保存する。こういうことに、たっぷり時間を使います。他の時間は合間の休憩といっても過言ではないぐらいです。ところが、人との暮らしの中での食事はあっという間に終わってしまいますよね。すると、時間を持て余して採食に近い様々ないたずらを起こしやすくなるわけです。植物を食べるというのは、食への興味を満たしながらの楽しい時間つぶしとして習慣づいているのかもしれないですよ」


 ポイント2にはかなりの納得感がありました。害のないものを食べる分にはまあ問題ないけれど、まさか時間つぶしとは! 何か対処するかという点では、コミュニケーションを見直すべきなんですね。「日中、さほど親犬2匹と戯れていないのかな」「一緒に過ごす時間が長くとれる休日は、もうちょっと直接的なふれあい時間があってもいいかも」など、いろいろと考えてみるのでした。重篤な状態に陥る問題ではありませんが、個性や暮らしに合わせた対応が大事なんですね。


 多頭飼いなんだし、リビングに人がいることも多いし、寂しい思いはさせていないはず」ということで、わが家では3匹が日中どう過ごしているかまでは深く気にかけていませんでした。こういうことも、あるんですね〜。

 

こんなとき、彼らは何を考えているのでしょう。「ヒマだなー」「おなかすいたなー」「面白いこと、ないかなー」とか? これからは気合いを入れてワシワシッとくすぐってみようかと! それか、おもちゃの一つも差し入れてみますかね
こんなとき、彼らは何を考えているのでしょう。「ヒマだなー」「おなかすいたなー」「面白いこと、ないかなー」とか? これからは気合いを入れてワシワシッとくすぐってみようかと! それか、おもちゃの一つも差し入れてみますかね

 犬と植物のお話はここまで!


 次回はこのトピックの猫編「猫が食べてはいけない植物はある?」をお届けします。


(田中美頰)

 


クローバー動物病院

東京都世田谷区玉川1-17-22-1
http://www.cloverah.com/


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